おすすめのアメリカンウィスキー


新しい政権が発足して、何かと注目が高まっているアメリカ。 そのアメリカを象徴する酒といえば、ウィスキーですよね。原料や製法にも独自性が強く、酒文化の伝統を感じます。 1920年から十年以上も続いた全土での禁酒法時代をくぐり抜けて蘇ったアメリカンウィスキー。掘り下げてみると、今日の一杯がますますおいしくなりそうなお話しがたくさん集まりました。

アメリカンウィスキーで最もポピュラーなバーボンの定義

アメリカンウィスキーは、スコッチ、アイリッシュ、カナディアン、ジャパニーズと並び世界五大ウィスキーのひとつで、17〜18世紀に北米大陸に渡ったヨーロッパ移民が伝えたのがはじまりです。スコッチやアイリッシュの主原料が大麦なのに対し、アメリカでは地域産物のとうもろこしやライ麦、小麦を原料として独自の発展を遂げました。

アメリカンウィスキーでは、原料の違いにより、コーンやモルト、ライなどさまざまに分類されますが、中でも、
①原料の51%以上がとうもろこしで
②アルコール度数80%未満で蒸留し
③内側を焦がした新樽で2年以上熟成したもの
が「バーボン」、と定義されています。

バーボンの由来

バーボンの名は、ケンタッキー州バーボン郡生まれであることに由来します。アメリカ独立戦争を支援したフランスへの感謝を込め、フランス王家ブルボン(Bourbon)の名をとってつけられた地名です。また、西部開拓時代のフロンティアの地でもあり、「バーボン」という言葉に力強くもスタイリッシュな響きがあるのは、建国の誇りが詰まっているからなのかもしれません。

バーボンのベンチマーク(水準点)を目指したバーボン

【単品】ベンチマーク 40度 750ml

【単品】ベンチマーク 40度 750ml

内側を強く焦がしたオーク樽で4年間熟成させることで、やわらかくほのかに甘い独特の味わいを実現しています。
バーボンウィスキーの基準となることを目指したネーミングです。

テネシーウィスキー

バーボンでも、テネシー州で造られ、州産サトウカエデの木炭でろ過・熟成されたものが「テネシーウィスキー」です。

世界で最も売れている単一銘柄

テネシーウィスキー ジャックダニエル 700ml

テネシーウィスキー ジャックダニエル 700ml

ジャック・ダニエルの特徴といえば、なめらかな口当たりと甘み、カラメルやバニラに例えられるほろ苦さ、そして風味豊かな味わいです。仕込水も鉄分を含まないケーヴ・スプリングの湧き水を使用するなど地産地消にこだわりを持っているのもジャック・ダニエルの特徴と言えます。

ライウィスキー

こちらもアメリカンウィスキーに多いライウィスキーですが、「原料の51%以上がとうもろこし」でないため、バーボンに当たらないということになります。また、とうもろこしを原料としていながら熟成させなくてよく、する場合でも焦がしていない樽を使用する「コーンウィスキー」もしかり。原料配合と熟成規定においてバーボンとは異なります。

ストレートライウィスキーの代表銘柄

【単品】オールドオーバーホルト 40度 750ml

【単品】オールドオーバーホルト 40度 750ml

ストレートライウィスキーの代表銘柄。ラベルに「バーボン」の文字はない。


原料の88%にコーンを使用

【単品】プラットバレー 40度 750ml

【単品】プラットバレー 40度 750ml

原料の88%にコーンを使用したストレートコーンウイスキーです。色はとても薄く淡い小麦色となっています。

クラフトブームは、ウィスキーでも!

もうひとつ注目したいのが「クラフトウィスキー」。以前の記事でも取り上げたとおり、ビールではクラフトブームが広まっていますが、長野の蒸留所「マルスウィスキー」や大正から続く明石の「江井ヶ嶋」、福島の「笹の川」など、国産のクラフトウィスキーも徐々に増えつつあり、一部はdショッピングでも扱っています。今後はウィスキーや他のスピリッツでも同様のブームが訪れそう。ビールに比べてウィスキーでは熟成に何年もかかるうえ、「スモールバッチ」と呼ばれる少量生産の希少品ばかり。見かけたら、ぜひチェック、ですね。今回はアメリカンウィスキーにフォーカスしてクラフトウィスキーをご紹介します!

アメリカンクラフトバーボン

ベイゼル・ヘイデン ケンタッキー ストレート バーボン ウイスキー 40% 750ml 正規

ベイゼル・ヘイデン ケンタッキー
ストレート バーボン ウイスキー
40% 750ml

高いアルコールを感じさせない、滑らかで上質なスモールバッチのアメリカンクラフトバーボン。フルーティながら独特のほろ苦さがある。

美味しいアメリカンウィスキーでハイボールがおすすめ

せっかく、美味しいアメリカンウィスキーをご紹介いたしましたので、 飲み方も美味しい方法をご紹介します。 ウィスキーの王道の飲み方といえば、最近、日本でも市民権を得ている『ハイボール』
きりりと冷えたハイボールは、ウィスキー本来の味わいやコクを断然際立たせてくれます。食事にもあわせやすくなるので、力強くも軽快なバーボンのハイボールを家庭でも気軽に愉しみたいですね。 お酒のプロである『やまや』がこっそりおしえる極上ハイボールの作り方を今回はちょっこっとご紹介します!

お酒のプロが教えるおいしいハイボールのつくり方

  1. 背の高いグラスに氷をいっぱい入れる
  2. ウィスキー適量入れた段階で混ぜて冷やす
  3. ソーダをそっと注ぐ(ウィスキー1:ソーダ3〜4)
  4. マドラーで縦に1回だけ混ぜる
  5. 美味しく香りのいいハイボールが完成

いかがだったでしょうか?移民文化があるからこそ、美味しいウィスキーが育ってきたアメリカ。 テネシーワルツを聴きながら、ロックでテネシーウィスキーを愉しむなんて素敵なお酒の楽しみ方ではないでしょうか。 ご紹介したハイボールでにぎやかに友人や家族と愉しむのもいいですよね! シックに飲むこともにぎやかに飲むこともでき時や場所、人を選ばない柔軟なお酒であるウィスキーは様々な人種で構成されるアメリカにはぴったりなお酒なのかもしれません。

注意:お酒は二十歳になってから。

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