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エフゲニー・スヴェトラーノフ

エフゲニー・スヴェトラーノフ 「Wagner Abend 1988 -Die Meistersinger von Nurmberg Prelude to Act.1 & Act.3, Lohengrin Prelude」 CD

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商品の情報
発売日:2009年03月28日 / ジャンル:CLASSICAL / フォーマット:CD / 構成数:2 / 製造国:輸入 / レーベル:Weitblick / SKU:4560250650906 / 規格品番:SSS00902

商品の紹介
スヴェトラーノフ+ミュンヘン・フィルのワーグナー・アーベント!
1988年12月ガスタイク・フィルハーモニーライヴ!

■許光俊氏のライナーノートより
 最初の「マイスタージンガー」第1幕前奏曲はやや雑然としているが、2曲目の第3幕前奏曲以後は、この指揮者とオーケストラが意外なほどに調和しているさまが見て取れる。これは、すでに老いを自覚し、雑念や欲から逃れようとする主人公がもの思いに耽る場面で奏される音楽である。オペラ全体の中でもっとも深みのある音楽のひとつとされているけれど、ここでのスヴェトラーノフのように感情豊かに奏でた例は空前絶後ではないか。おそらく劇場では難しいであろうほどのゆっくりしたテンポで、ひとりの男の胸に去来するもの、すなわち自分は去らねばならないと知った人間の悲しみをじっくりと描き出す。豊満な音色の弦楽器は時にすすり泣くようにも聞こえるし、2分過ぎからなど、まさしく溜め息そのものような音楽だ。ヴァイオリンやフルートのあまりにも澄んだ響きは、さすがにチェリビダッケとともに繰り返しブルックナーを演奏し続けてきた楽団ならではの美しさである。
 続く「ローエングリン」第1幕前奏曲も息をのむような美しさで、陶酔的だ。単に音響的に美しいというだけではない。醜悪なこの世界を逃れて、美しい世界に憧れる強い気持がどうしようもなく切々と示されているのである。私はこの「ローエングリン」第1幕前奏曲ほど、現実の世界に絶望し、別世界を夢想してそれに殉じようとするロマン主義芸術家たちの悲惨と栄光と誇りを表現したものはないと思っているが、スヴェトラーノフが奏でたのはまさしくそのような音楽だ。ついに感極まったように金管楽器群が圧倒的な音響の大伽藍を築きあげるとき、そこに鳴っているのはまさにひとつの精神である。先の曲と同じくこの曲でも、時間が完全に止まっているのではないかという不思議な印象を受ける。これに比べれば、たとえばカラヤンの演奏など、いかに美麗であっても、ただの雑音に過ぎない。
[コメント提供;東武ランドシステム(株)]
発売・販売元 提供資料
収録内容
・構成数 | 2

・収録曲 | 『スヴェトラーノフ・ワーグナー・アーベント1988』
【曲目】
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」~第1幕、第3幕前奏曲
「ローエングリン」~第1幕、第3幕前奏曲
「タンホイザー」序曲
「トリスタンとイゾルデ」~「前奏曲と愛の死」
「ジークフリート」~「森の囁き」
「ジークフリート牧歌」
「ワルキューレ」第3幕~「ワルキューレの騎行」
【演奏】
エフゲニ・スヴェトラーノフ(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1988年12月 ガスタイク・フィルハーモニー (ライヴ)
[デジタル録音]

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