アルザス ヴォワイユー・ド・カッツ 2017年 ドメーヌ・クレマン・クリュール AOCアルザス （フランス・白ワイン）

アルザス ヴォワイユー・ド・カッツ 2017年 ドメーヌ・クレマン・クリュール AOCアルザス （フランス・白ワイン）

Alsace“Voyou de Katz”[2017] Domaine Leon Heitzmann　(Clement Klur)

クリュール家は、コルマール市近郊のカッツェンタル村に17世紀から続くぶどう栽培家です。数世紀に渡ってぶどうを販売してきましたが、1999年にクレマン・クリュールが継承し、醸造設備を新築するとともに自社ビン詰めを開始しました。また、畑においても、創業と同時にビオロジー栽培を開始し、2004年にビオディナミに転換しました。

誠実な仕事と持ち前のセンスによって、ワインメディアや高名なレストランのソムリエ達からも高い評価を受けるようになった彼は、ふと立ち止まり、考えたのだそうです。「昔ながらの懐かしいアルザスワインを、今に復活させてみたい」。

今日、アルザスワインのほとんどは単一品種で造られますが、昔は、複数の品種をブレンドするのが常でした。「複数のぶどう品種をブレンドすることによって、それぞれの品種の持ち味が合わさり、ワインは香り・味ともに、より複雑なものになります。ただ、どの品種をどのような比率でブレンドするかが問題です」。彼は試行錯誤を繰り返した末、スタイルのまったく異なる2つの看板キュヴェを完成させました。

「同時に、私たちが代々住んできた、この「カッツェンタル」（＝猫峡谷）という村をアピールできないかと考え、ラベルに猫を採用することにしました」。黒い方が「優しいにゃんこ」、白い方が「不良のにゃんこ」です。

アルザス ヴォワイユー・ド・カッツ 2017年 ドメーヌ・クレマン・クリュール

シルヴァネール60％、リースリング25％、ミュスカ15％のブレンド。平均樹齢40年。

「ヴォワイユー・ド・カッツ」は「不良のにゃんこ」の意味で、上記の「ジャンティ（優しい）」に対比させたものです。アルザスの伝統呼称名をかけたものは上記の「ジャンティ」のみで、こちらはオリジナルブレンド。

レモンやグレープフルーツなどの柑橘系果物やスモモを思わせる爽快なアロマ。酸が美しく、すっきりとした味わいの辛口ワインです。