フラッチャネッロ・デッラ・ピエーヴェ 2012年 フォントディ IGTトスカーナ 750ml （イタリア 赤ワイン）

フラッチャネッロ・デッラ・ピエーヴェ 2012年 フォントディ IGTトスカーナ 750ml （イタリア 赤ワイン）

FLACCIANELLO della Pieve [2012] Azienda Agricola Fontodi

イタリアの二大ワイン産地、ピエモンテとトスカーナ。前者の代表的なワインをバローロ、バルバレスコとすれば、後者のそれはブルネッロ・ディ・モンタルチーノとキアンティ。キアンティは、つい最近までほとんど輸出市場に出回らなかったイタリア・ワインのなかで、唯一、世界中に知られているものでした。キアンティと聞くと、藁に包まれたフラスコ形の瓶を思い浮かべる。

キアンティは最高級のDOCGワインですが、その製法として、何種類ものブドウをブレンドすること、白ワインを一定量加えることが義務づけられていました。世界中に、大量に、安価に供給する必要があったからでしょう。また、トスカーナの主要品種であるサンジョヴェーゼだけでは、良いワインはつくれないとの固定観念もあったようです。これに反旗をひるがえしたのが、1968年に設立されたフォントディ。

ワイン・スペクテーター1999年11月号で、ジョヴァンニ・マネッティは「フォントディのつくるワインがイタリア最良のワインであることは明白だ。私はサンジョヴェーゼを信じている。カベルネやメルロは世界中どこでだってつくれる。でもサンジョヴェーゼは特別なんだ。それはトスカーナのためだけのものだから。」と語っています。サンジョヴェーゼの真髄を感じさせるワインをお楽しみ下さい。

フォントーディについてヒュー・ジョンソン氏は、「パンツァーノでトップクラスのキアンティ・クラッシコを産する葡萄園。IGTの赤のフラッチャネッロ。ピーノネロを使ったカーゼ・ヴィーアも優良。」トリプルスターと高評価！

バートン・アンダースン氏も「イタリアワイン」の中で、「マネッティ家とフランコ・ベルナベイが優れたDOCGキアンティ・クラッシコ、IGTフラッチャネッロ・デッラ・ピエーヴェ(サンジョヴェーゼ)を造っている」と大注目！！

フラッチャネッロ・デッラ・ピエーヴェ 2012年 フォントディ

一躍フォントディの名を轟かせたのは、この「フラッチャネッロ」に他なりません。それもそのはず、フォントディのジョヴァンニ・マネッティ氏が、「私の息子」と形容する手塩にかけたワインだからです。

完熟した健康なサンジョヴェーゼだけで造られ、濃いベリー系の果実、甘草、コーヒーの香り、高貴な酸とキリッとしたタンニンで精妙なる構造を持ちます。そして有機栽培に由来するナチュラルな飲み口。ピアノ線のような細長い繊細な余韻が心酔させます。このワインが更なる真価を発揮するのは、10年以上の歳月が経った時でしょう。

ラベルの「ピエーヴェ」は畑の一角にある1,200年前の教会をさし、その教会の祭壇の中にある十字架をラベルに選んでいます。その十字架には人間と土壌の関係が描かれていて、マネッティ氏は土壌と歴史を尊重する気持ちを込めて、このラベルにしたと説明します。彼の謙虚に自然を敬うエスプリが垣間見え、ワインは土壌の味わいがします。フォトディのすべてがここに集約された秀逸なる「スーパー・タスカン」です。