ブラウネベルガー リースリング トロッケン ヨット 2020年 フリッツ・ハーク 750ml （ドイツ 白ワイン）

ブラウネベルガー リースリング トロッケン ヨット 2020年 フリッツ・ハーク 750ml （ドイツ 白ワイン）

Brauneberger Trocken “J”[2020] Fritz Haag

1605年より、ブラウネベルクでワイン造りを始めたハーク家は、以来ブラウネベルクでも最も重要な生産者となっています。太陽の光を充分に吸収する、名高いブラウネベルクの急斜面に、7.5haの畑を持つまったくの個人生産者です。専門家の多くは、ここのワインはエゴン　ミュラーやJ.J.プリュムと同格と見ています。

ワインライターのスチュワート　ピゴットは「良い生産者、良い畑と良い年なら良いワインができる」といっていますが、ハークは「良い畑と良い生産者と良い年ならば良いワインができる」といいます。つまりハークは、どんなに良い生産者でも良い畑を持っていなければ、決して良いワインはできないと考えているのです。フリッツ　ハーク家は、ゴーミヨ「ドイツワインガイド　1994」でドイツワインの最高の生産者に選ばれ、今や誰もが認めざるを得ない存在となっています。

歴史的なワイナリーであるフリッツ・ハーグ「デュセモンダー・ホフ」はモーゼル河中流の渓谷の中心に位置している。初めて記録に登場する1605年には、当時デュセモンドとして知られていた村の中にあった。1925年、村はブラネベルクと改名されたが、これは世界に名だたるブラウネベルガー・ユッフェル・ゾンネンウーアと、ブラウネベルガー・ユッフェルの畑をさらに宣伝する為であった。これらの畑は、ほかでもないナポレオンから、モーゼル地域の真珠とみなされていたのである。畑はすべてリースリングが植えられている。ブラウネベルガー・ユッフェルの斜面は、その秀逸な微気候と深いスレート土壌によって、モーゼル地域で最も強烈で構造のしっかりしたリースリングを生み出している。現在の所有者であるヴィルヘルム・ハーグは、自分の所有畑の微気候に最も適合したクローンを厳しく選別している。セラーでの作業には、何人かの仲間がいる。彼のワインは非常に還元的な方法で生産され、見た目は淡く、口に含むとぴったりとバランスがとれている。スイカズラ、リンゴ、洋ナシといった果実の趣に、柑橘類や、ブラウネベルガーの、スレートが主体となった土壌を反映したミネラル感が加わっている。フリッツ・ハーグのワインは充分成長するのに数年かかる。実際、ここのワインは若いうちは査定するのがかなり難しいが、常に偉大な熟成の可能性を持っている。彼のエレガントで上品なリースリングは、モーゼル地域が生み出す最高のワインの印象的な例である。R.パーカー 『ザ・ワールズ・グレーテスト・ワイン・エステイト 日本語版』より

ブラウネベルガー リースリング トロッケン ヨット 2020年 フリッツ・ハーク

ユッファーとユッファー・ゾンネンウーアの葡萄をブレンド。どちらの畑もVDPグローセ・ラーゲですが、VDPの規定上、複数の畑のブレンドはグローセ・ラーゲの表記ができません。このワインが良い畑のブドウのワインである事を表現したいという思いから、二つの畑の頭文字「J（ヨット）」をワイン名にしています。畑は斜度63％。標高120メートルから180メートルに位置し、南南東を向いています。デボン紀の青色粘土板岩土壌。ぶどうの樹齢は25年から50年。収量は58hl/ha。アルコール発酵は天然酵母を使い、約2ヶ月行います。ミネラル豊かでフレッシュ。とても軽快な味わいです。残留糖度7.2g/L、酸度7.8g/L。