ケープ・メンテル カベルネ・メルロー 2016年 マーガレット・リヴァー （赤ワイン・オーストラリア）

ケープ・メンテル カベルネ・メルロー 2016年 マーガレット・リヴァー （赤ワイン・オーストラリア）

CAPE MENTELLE Cabernet Merlot 2016 Margaret River

ケープ・メンテルは西オーストラリア州の南西端、マーガレット・リヴァー地方にあり、プレミアム・ワインのスペシャリストとして知られています。オーストラリア随一のワインの生産地として名高いマーガレット・リヴァー地方の気候は海洋性気候に属し、降水量が少なく、葡萄の成長期が長く続くのが特徴です。

ケープ・メンテルは、マーガレット・リヴァー地域では最も古い畑の一つで、植樹は 1970年に始まりました。現在は180ヘクタールもの畑を所有し、1977年に設立されたワイナリーでは、自社畑で収穫した葡萄および栽培業者から購入した葡萄を含めて1500トン以上もの葡萄をワインにします。最初に植えられたのはカベルネ・ソーヴィニヨン、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブランに、少量のシラーズ、ジンファンデル、メルロ、シャルドネでしたが、最近ではヴィオニエ、マルサンヌ、サンジョヴェーゼも植え始めました。

ワイナリーとWalcliffe(ウコルクリフ)をはじめとする古い畑はメンテル岬（Cape Mentelle）とマーガレット・リヴァーの町の中間に位置しています。ケープ・メンテルはその土地の個性を反映したスタイルにこだわり続けています。その土地に最も適した品種からプレミアム・ワインを作り続けることが、自分たちスペシャリスト・ワイナリーの役割だという信念に基づき、自分たち独自のワインスタイルの発展に力を入れています。

Cape Mentelleを設立したDavid Hohnenは、オーストラリアのワイン業界の基礎を築いた先駆者として知られていますが、2003年に経営を離れました。Cape Mentelleは今、Cloudy Bay、Mountadam、Green Point、Domaine Chandonとともに、Moet Henenssy Wine Estatesグループの一員となっています。オーストラリアとニュージーランドの統括社長はDr. Tony Jordanです。

Margaret Riverは西オーストラリア州の南西端、パースから南に280キロ、南緯34度に位置しています。Leeuwin岬とNaturaliste岬を結ぶ　 Leeuwin　Naturaliste丘陵地帯に沿って南北90キロ、西のインド洋から東のWhicher 山脈まで東西15キロにわたって広がります。葡萄畑の大半は、Boodjidup Brook、Margaret River、Willyabrup Brookといったインド洋に流れ込む河川を中心とした丘陵地帯にあります。畑の大半は標高150m～200ｍ、海岸から3～7キロ内陸に集中しています。2002年には、Margaret River全体の葡萄畑の総面積は3728ヘクタールに達しました。

気候は地中海西岸性気候として形容されます。特徴は降水量の多く穏やかな冬と、降水量の少なく温暖な夏。年間の降水量は1190mmですが、夏季にあたる12月から2月の間の合計降水量は48mmしかありません。葡萄生育期において気温が10℃を上回った日の温度差の和は1597度日。（ボルドーは1463度日。）　海洋性気候と沿岸を流れるルーウィン海流のもたらす温暖な気候のおかげで猛暑、酷寒、霜などの心配がありません。湿度は比較的高く、葡萄の生育には最高の環境が整っています。冬と春に発生する低気圧の影響で強風が吹いて、若い蕾や花が被害に遭うこともあります。

Leeuwin　Naturaliste丘陵地帯は20億年以上前の花崗岩層が隆起してできました。かつては本土と離れた離島でしたが、現在は陸続きとなっており、Sunklandと呼ばれる海抜の低いミネラルの豊富な土壌が間を繋いでいます。風化によって砕けた花崗岩から鉄分の豊かな粘土質の土壌が生まれ、葡萄の生育に最も適した、ラテライトの砂利の混じったローム層を形成しました。長年にわたる浸出の結果、有機質や養分が比較的少なく、葡萄の生育には細心の管理が必要です。この土地に育つMarriやJarrahの原生林はラベルのデザインにもなっています。

ケープ・メンテルについてヒュー・ジョンソン氏は三ツ星をつけ「WAマーガレット・リヴァー。強靭なカベルネは申し分ない。シャルドネはさらに申し分ない。人気の高いソーヴィニヨン+セミヨンのブレンドもの。モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)グループのヴーヴ・クリコ社(Veuve Cliquot)が所有。ニュージーランドのクラウディ・ベイも含む。」と高評価！

ケープ・メンテル カベルネ・メルロー 2014年 マーガレット・リヴァー

ケープ・メンテルは、長熟のカベルネ・ソーヴィニヨンによって国際的な評判を得ています。トリンダーズの自社畑の葡萄を使ったボルドースタイルのこのブレンドは、カベルネ・ソーヴィニヨンの特質をすべて生かしながら、メルロと少量のカベルネ・フランを加え、まろやかで豊満なスタイルを追求しています。

除梗と破砕の後、畑の区画ごとに10～15日間かけて果皮の上で発酵させます。理想的なバランスの果実味とタンニンが抽出できたら、バスケット・プレスを使って優しく圧搾し、ハード・プレスをしたワインは別に保管しておきます。ステンレスタンクでマロラクティック発酵を行ってから、オーク樽(バリック)に移して15ヶ月熟成させました。樽はボルドー産のフレンチオークと、アメリカンオークで、新樽比率は25％です。