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サラサーテ vol.64 2015年 6月号 せきれい社

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せきれい社
サラサーテ vol.64 2015年 6月号【雑誌】

弦楽器マガジン「サラサーテ」64号、発売しました!
緑が濃くなり、日に日に日差しがまぶしくなる今日この頃。初夏ですね。
新刊の表紙も、さわやかなグリーンと、季節の花・菖蒲でお楽しみください。
64号「サラサーテ」では、創刊以来、初めての【Q&A】に挑戦。なんと、弦楽器に関する【100】の問いと答えが用意されています。
初心者向けから、ちょっとしたトリビア、専門知識や演奏法まで。どれから読んでもOKの特集です。
またもう一つの特集は、「魅惑の松脂(まつやに)」。
弦楽器演奏の必須アイテムである松脂、皆さん、どれを使っていますか?
アーティストの支持の高いブランドを中心に、カラー4ページにわたり松脂を集めて写真入りで紹介しています。また、めったに見られない松脂工場の製作現場も取材してきました。
【第1特集】「魅惑の松脂(まつやに)」
「松脂」は弦楽器演奏の必須アイテム。皆さん、どんな松脂を使っていますか?
松脂とは、弓に塗り、弓の毛の表面のキューティクルに入り込んで、弦と弓との摩擦を適切に保つためのもの。つまり、弦楽器の音を発生させるためのもの。名前の通り、松の木から分泌される樹脂を精製し加工したものです。
主に海外メーカーの、さまざまな商品が市販されていますが、プロのアーティストは、特徴にこだわり、決まったブランドの品を使い続ける人が多いようです。アマチュアや初学者では、楽器を買った時に付いていた松脂を、こだわらず使っている方も少なくありません。
特集では、アーティストの支持の高いブランドを中心に、10数点にのぼる松脂を集めて写真入りで紹介しています。あなたも、気になる松脂を、是非、試してみてください。松脂の種類によって、弾き心地や音が変わる 「より上手くなる?」魔法の松脂、あなたのお気に入りを見つけてください。
さて、知られざる松脂工場の製作現場も取材してきました。訪ねたのはアルシェの小田原工場です。いったい弦楽器用の松脂はどのように作られているのか。長年ヴァイオリンを弾いている方でも、ほとんど踏み入れたことはないであろう“秘密の”松脂工場。原料素材から、包装まで、いったいどんな場所で、どんな手順で、どんな風に作られているのか。他ではまず見られない松脂工場の工程を写真入りで大図解しました!
さらに、新日本フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団のご協力をいただいて、プロ楽団員の「松脂アンケート」も実施しました。

【第2特集】「今さら聞けないQ&A 100」
第2特集何でも長年やっていると、すべて知っている気分になるもの。読者の皆さんも、弦楽器歴ン10年、今さら先生に聞くことなんて「無いよ」とおっしゃるかも知れません。でも、意外に知らないことって多いですよね。逆に、初心者みたいで改めて聞けない疑問もあったりしませんか。
一問一答のQ&Aで、そんな疑問を100個集めてみました。回答するのは、演奏家、教師、弦楽器製作家、音楽評論家、楽器店のディーラー、プロオーケストラ事務局の皆さんなど……どこからでも、気になる質問を見つけて、読んでみてください。
「1.弦楽器を演奏する」では「プロはどのくらい練習しているの?」「プロはアガらないの?」「一番やさしく弾けて、上手に聴こえる小品は?」「音程の基礎練習に良い教本は?」「ピッツィカートってどうするの?」「絶対音感って必要?」「暗譜はどうするの?」などなど。
「2.楽器のことを知る」は「弦楽器はどうしてあんな形になったの?」「良い弓の毛とは?」「クジラのひげって本当に使われているの?」「ヴァイオリンが一番多く作られている国は?」「楽器保険の相場を知りたい」……。
「3.楽譜の読み方と楽典を少し」では「ト音記号の成立/起源は?」「弦楽器の音程はピアノとどう違うか」等。
「4.オーケストラを見る聴く」には「オーケストラのお給料って?」「聴衆に人気がなくて演奏家に人気の曲は?」「ヴァイオリン以外のコンサートマスターっているの?」「オーケストラの楽器配置について」。
「5.楽器を弾くときの身体の話」では「日々の手や筋肉の鍛え方」「肩甲骨を柔軟に動かすには」。
「6.知れば楽しい豆知識」には「アマチュアオーケストラに入るには?」「ヴァイオリン4大協奏曲のお薦めCD」「演奏にお国柄ってありますか」「一番長い交響曲は?」「公開録音で演奏家はハリキルか」「演奏中は飲食禁止?」など、さまざまな良い質問、そして珍問・奇問にも、真摯にお答えしています!!

[ArtistClose-up]
大谷康子デビュー40周年を迎えた大谷康子。
ソリスト、室内楽奏者、ソロ・コンサートマスター、大学教授とさまざまな顔を持ち、病院・施設・学校・東日本大震災被災地に音楽を届けるボランティアも精力的にこなす。
《ツィゴイネルワイゼン》演奏回数世界一の理由とは?とにかく「ヴァイオリン大好き!」と笑顔を絶やさない彼女の演奏家人生に迫ってみました。

アーティスト・インタビュー
今号も強力ラインアップ。バロックヴァイオリンの大家のみならず指揮者としても活躍。もはや古楽器演奏にその活動がとどまらないエンリコ・オノフリ。
彼は「リアルを追求する」。20代にして、次々と大作の演奏・録音に挑んでいく、存在感抜群のヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァ。
デビュー25周年、解散19年目の再結成で、新ベストアルバムを発表。5月下旬より全国ツアー敢行の、クライズラー&カンパニー。葉加瀬太郎の本音を聞きました。
日本のチェリストの第一人者、安田謙一郎が、大嫌いなレコーディングに、愛弟子のN響フォアシュピューラー藤村俊介のオファーで臨みました。そのチェロデュオの新CDの話題を中心に、相互のリスペクトに満ちた師弟インタビュー。
ミュンヘンで長くソリストとして活躍、2014年に帰国し本格活動をスタートして田中晶子に、ロンドン→ドイツと過ごした留学時代の話題や、教育活動を含めた今後の抱負を聞きました。

アーティスト・ニュース
毛利文香・水野佐知香3月、イタリア・ジェノヴァのパガニーニ国際コンクールで日本人第2位入賞のニュースが届きました。
庄司紗矢香やイザベル・ファウストを輩出した同コンクールで新たに脚光を浴びたのは慶応大学3年生、20歳の毛利文香。2012年にはソウル国際で優勝もしています。7歳から師事している洗足学園大学主任教授でヴァイオリニストの水野佐知香との師弟対談をお願いしました。
「今年は挑戦の年」と宣言する彼女の、今後の活躍から目が離せません。

連載[ニューヨーク・フィルアーカイブを読む]
レナード・バーンスタインの、今年生誕150年のシベリウス解釈について。
死去により未完に終わったウィーン・フィルとの交響曲録音録画プロジェクトに使用された楽譜から、精緻な楽曲分析の一端を読み解く。

柏木真樹の好評連載
新チャプター「スキルを上げる一歩進んだ身体の使い方」がスタート。
実践的な身体の使い方について6回にわたり解説していく。イメージした音を出すためには、どんな運動のイメージを持てばいいのだろうか。
鈴木康浩の「ヴィオラを始めよう!!」
アンサンブルの定番モーツァルト:《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》を素材に、アンサンブルにおけるヴィオラの役割を解説。
モーツァルトの演奏には、どんな場面でも“柔らかさ”が不可欠であると提案する。
「バッハ・イン・ザ・サブウェイズ・デイ」
3月21日、日本では初開催となった「バッハ・イン・ザ・サブウェイズ・デイ」。
世界各地で生誕330年のJ・S・バッハの誕生日を演奏で祝おうというもの。
東京・表参道と渋谷で開かれたコンサートを取材。バッハ国際コンクールに日本人で初めて優勝した岡本誠司が登場しました。
好評連載志村寿一の「身体と音楽との調和」
ニューヨーク在住の志村寿一の「身体と音楽との調和」。「良い姿勢」や「リラックス」などの言葉が、人に与える影響について考察します。
「倶楽部チェロ」
今回、取材したのは、「第5回チェロの日」。
サントリーホールなどを舞台に行われた、プロアマ問わないチェリストの祭典をレポート。
堤剛はじめプロも参加した59人のチェロ・オーケストラは今年も圧巻でした。さらに仙台で開かれる第5回1000人のチェロ・コンサート、5月24日の本番まで秒読みです。
チェロの日
「Cafe du 室内楽」
ヴォーチェ弦楽四重奏団「クァルテットの極意」には、ヴォーチェ弦楽四重奏団が登場。
パリ音楽院で出会い、イザイSQ、アルバン・ベルクQに師事して、デビュー10周年。年間80回の演奏会、他ジャンルとのコラボレーションにも積極的な女性3人、男性1人のグループ。フランスのエスプリ満載の彼らを取材。「室内楽プラス」では3月に日本デビューを果たしたチェロとピアノのデュオ・レオノーレを取材。
「コントラバス弾きとファンのための低音ジャーナル」
この夏、7/26から8/2まで東京で開催される第2回インターナショナルコントラバスフェスティバルの主催者フィリップ・アレンに話を聞いた。
「秋山和慶にきく」
『ところで、きょう指揮したのは?』という回想録を上梓した「秋山和慶にきく」。
「ヴァイオリンCD館」は、メジャーデビュー10周年を迎え、これまでの活動を集約したアルバム『フィヨルドの愛の唄』をリリースした山瀬理桜インタビュー。

「巻末楽譜」
今号は2曲。
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』メインテーマの弦楽四重奏+コントラバス版、みなさんご存知のフランス古謡「アビニョンの橋の上で」をヴァイオリン三重奏版で。

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