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日本語学 2024年 12月号

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≪商品情報≫

出版社名:明治書院
発売日:2024年11月29日
判型:A5
JAN:4910069691247
雑誌コード:06969


≪内容情報≫

【特集】文字とデザイン

日本語は文字種も字種も多く、その字体・字形も複雑であるために印刷書体の種類が乏しいといわれていた。しかし近年では、電子機器の発達と各種ソフトの開発により、デザイナーほかさまざまな人たちが様々な新たなフォントを制作し公開している。
JIS漢字第1・2水準として6300字余りが定められ、コンピューターで選んで利用できるようになって以来、フォントに対しては一般の関心も格段に高まっている。UD(ユニバーサルデザイン)フォントのように、パソコンに実装されることで内外の教科書の類にまで使用が及ぶものも現れた。そして多彩な書体に対して、鋭敏で繊細な感覚を語る人たちも増えている。
そこには書体による可読性や表現性、訴求力、そして漢字そのものが抱える字体・字形の問題も深く関わっている。日本語のフォント開発の現状とその背景(目的、対象、環境など)を紹介し、その影響を展望する特集としたい。

キリシタン版など中世の印刷書体(白井純)
明治の印刷書体(内田明)
UDフォント(高田裕美)
精興社フォントなどの文字感(正木香子)
手書きとフォント(佐藤栄作)
フォントなどデザインが読み方に与える影響(笹原宏之)
【コラム】教科書体に関して(祖父江慎)
【コラム】手書きとフォントの問題(道村静江)

【特集】ローマ字の規範

日本語におけるローマ字は、社会ではヘボン式で地名や人名を書くのが一般的でありながら、小学校では訓令式が教えられ続けるなど、規範が並存する状況が続いてきた。また、国際化や情報化の進展により、外国語や外国人との関わり、情報機器へのローマ字入力の問題への配慮も求められるなど、日本語とローマ字の関係は、以前にも増して複雑な状況を呈している。
こうした現状を踏まえ、文化審議会国語分科会では、現在、ローマ字の書き表し方の規範を見直す方向で、実態調査を行いつつ詳細な検討が進められている。本特集では、日本におけるローマ字表記の歴史と現状を踏まえ、問題のありかを整理し、ローマ字の規範のこれからについて考える。

ローマ字の規範の論点(森山卓郎)
日本語のローマ字表記の歴史と現在(武田康宏)
ローマ字教育をどうするか(長岡由記)

【連載】
[二次元世界のはなしかた]金水敏
[にほんごの航海灯]2023年論文賞
[国語の授業づくり]潮田央
[ことばのことばかり]はんざわかんいち

[虎の門通信]

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