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虚史のリズム /奥泉光

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≪商品情報≫

著者名:奥泉光
出版社名:集英社
発行年月:2024年08月
判型:A5
ISBN:9784087718393


≪内容情報≫

新しい戦前? 否、死者の声は響き続けてきた――
ある殺人事件を機に巻き起こる、国家機密の「K文書」を巡る謎……。
近現代史の魔法使いが仕掛ける、至高のメガ、もといギガ、もといテラ・ノベル!

1947年東京、石目鋭二はかねてより憧れていた探偵になることにした。進駐軍の物資横流しなど雑多な商売をこなしつつ、新宿にバー「Stone Eye」を開き、店を拠点に私立探偵として活動を始める。石目が収容所で知り合った元陸軍少尉の神島健作は、山形の軍人一家・棟巍家の出身。戦地から戻り地元で療養中、神島の長兄・棟巍正孝夫妻が何者かによって殺害される。正孝の長男・孝秋とその妻・倫子は行方知れず、三男の和春も足取りが掴めない。他の容疑者も浮かぶ中、神島の依頼を受けた石目は、初めての「事件」を追い始める。ほどなく、石目のもとに渋谷の愚連隊の頭からの新たな依頼が舞い込む。東京裁判の行方をも動かしうる海軍の機密が記されている「K文書」の正体を探ってほしいと言われるが……。

作中に差し挟まれる、dadadadadadaという奇妙なリズムが意味するものとは?
記憶と記録が錯綜する、超規格外ミステリー。


【著者略歴】
奥泉光(おくいずみ・ひかる)
一九五六年山形県生まれ。八六年「地の鳥 天の魚群」でデビュー。九三年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、瞠目反文学賞、九四年『石の来歴』で芥川賞、二〇〇九年『神器―軍艦「橿原」殺人事件』で野間文芸賞、二〇一四年『東京自叙伝』で谷崎潤一郎賞、二〇一八年『雪の階』で柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞を受賞。『バナールな現象』『「吾輩は猫である」殺人事件』『グランド・ミステリー』『シューマンの指』『死神の棋譜』など著書多数。

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