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とても短い長い歳月 THE PORTABLE FURUKAWA /古川日出男
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- 商品情報
- レビュー
≪商品情報≫
著者名:古川日出男
出版社名:河出書房新社
発行年月:2018年11月
判型:B6
ISBN:9784309027494
≪内容情報≫
破格のスケールの作品群を発表しながら、現代文学で唯一無二の地平を切り拓いてきた作家・古川日出男の過去作品を
ニッポンのヒップホップ=ニップノップを生み出したDJが編纂(ミックス)。
『聖家族』等のメガノベルからの抜粋と、『アラビアの夜の種族』幻のスピンオフや『ベルカ、吠えないのか?』のプロトタイプ等の貴重原稿、震災や三十年後の未来を描いた短篇群が、如何にしてひとつのサウンドスケープを織りなすのか――驚きの読書体験となる1冊です。
著者の最高のガイドブックにして極厚の入門書ともなる古川日出男版『ポータブル・フォークナー』=『ポータブル・フルカワ』誕生。
【巻末特別収録】
解説=柴田元幸「古川日出男のヨクナパトーファ」
作者本人とDJによる全作品コメンタリー
再編集・三田村真プロフィール
=DJ産土(うぶすな)。1986年北海道生まれ。ニップノップ・グループ「最新"」メンバー(トラックメーカー)。代表曲に『アンダーサウンド(ウィー・アンダースタンド)』など。
【解説「古川日出男のヨクナパトーファ」柴田元幸(米文学者・翻訳家)より】
『ポータブル・フォークナー』という本がある。一九四六年、アメリカのヴァイキング社の「ポータブル・ライブラリー」シリーズの一冊として刊行された。ウィリアム・フォークナーの大半の作品は、ミシシッピ州ヨクナパトーファ郡という架空の土地を舞台とし、同じ人物がくり返し登場する。乱暴に言えばフォークナーは、一冊の長い長い本をほぼ生涯書いていたと言っていい。が、しばしばおそろしく錯綜した語り口ゆえに、その大きな一冊のなかにあって、いつ、どこで、何が起きたのか、把握するのは容易でない。ましてやそれらを俯瞰し、時間軸に沿って整理するのは至難の業である。『ポータブル・フォークナー』の編者マルカム・カウリーは、その至難の業を自らに課し、この長篇からここを、こっちの中篇からそこを、この短篇はまるごと、というふうに?いでいって、「この一冊を読めばヨクナパトーファの歴史がひとまず時系列順にわかる」と言える本を作ったのである。ある意味ではフォークナー文学の本質を裏切る暴挙とも思えるプロジェクトだが、この一冊の刊行によって、「過去に難解な作品を何冊か書いた人」としか顧みられなくなっていた作家フォークナーが、多くの読者によって再発見、もしくは初発見されたのだった。
しばらく前に、著者本人からこの『短く長い歳月(としつき)』の構想を聞き、いままで書いた全作品のリミックス本を出すつもりだと知らされて、「では、古川さんもいよいよ『ポータブル・フルカワ』を作るわけですね」と自分が言ったことを覚えている。「いよいよ」と本当に言ったかどうか確信はないが、気持ちとしては間違いなく「いよいよ」だった。つまり、前々から「『ポータブル・フルカワ』が作られるべきだ」とはっきり言語化して考えていたわけではないけれど、こういう本が古川日出男作品について
著者名:古川日出男
出版社名:河出書房新社
発行年月:2018年11月
判型:B6
ISBN:9784309027494
≪内容情報≫
破格のスケールの作品群を発表しながら、現代文学で唯一無二の地平を切り拓いてきた作家・古川日出男の過去作品を
ニッポンのヒップホップ=ニップノップを生み出したDJが編纂(ミックス)。
『聖家族』等のメガノベルからの抜粋と、『アラビアの夜の種族』幻のスピンオフや『ベルカ、吠えないのか?』のプロトタイプ等の貴重原稿、震災や三十年後の未来を描いた短篇群が、如何にしてひとつのサウンドスケープを織りなすのか――驚きの読書体験となる1冊です。
著者の最高のガイドブックにして極厚の入門書ともなる古川日出男版『ポータブル・フォークナー』=『ポータブル・フルカワ』誕生。
【巻末特別収録】
解説=柴田元幸「古川日出男のヨクナパトーファ」
作者本人とDJによる全作品コメンタリー
再編集・三田村真プロフィール
=DJ産土(うぶすな)。1986年北海道生まれ。ニップノップ・グループ「最新"」メンバー(トラックメーカー)。代表曲に『アンダーサウンド(ウィー・アンダースタンド)』など。
【解説「古川日出男のヨクナパトーファ」柴田元幸(米文学者・翻訳家)より】
『ポータブル・フォークナー』という本がある。一九四六年、アメリカのヴァイキング社の「ポータブル・ライブラリー」シリーズの一冊として刊行された。ウィリアム・フォークナーの大半の作品は、ミシシッピ州ヨクナパトーファ郡という架空の土地を舞台とし、同じ人物がくり返し登場する。乱暴に言えばフォークナーは、一冊の長い長い本をほぼ生涯書いていたと言っていい。が、しばしばおそろしく錯綜した語り口ゆえに、その大きな一冊のなかにあって、いつ、どこで、何が起きたのか、把握するのは容易でない。ましてやそれらを俯瞰し、時間軸に沿って整理するのは至難の業である。『ポータブル・フォークナー』の編者マルカム・カウリーは、その至難の業を自らに課し、この長篇からここを、こっちの中篇からそこを、この短篇はまるごと、というふうに?いでいって、「この一冊を読めばヨクナパトーファの歴史がひとまず時系列順にわかる」と言える本を作ったのである。ある意味ではフォークナー文学の本質を裏切る暴挙とも思えるプロジェクトだが、この一冊の刊行によって、「過去に難解な作品を何冊か書いた人」としか顧みられなくなっていた作家フォークナーが、多くの読者によって再発見、もしくは初発見されたのだった。
しばらく前に、著者本人からこの『短く長い歳月(としつき)』の構想を聞き、いままで書いた全作品のリミックス本を出すつもりだと知らされて、「では、古川さんもいよいよ『ポータブル・フルカワ』を作るわけですね」と自分が言ったことを覚えている。「いよいよ」と本当に言ったかどうか確信はないが、気持ちとしては間違いなく「いよいよ」だった。つまり、前々から「『ポータブル・フルカワ』が作られるべきだ」とはっきり言語化して考えていたわけではないけれど、こういう本が古川日出男作品について