ゾンビの小哲学 ホラーを通していかに思考するか /マキシム・クロンブ 武田宙也 福田安佐子

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≪商品情報≫

著者名:マキシム・クロンブ、武田宙也、福田安佐子
出版社名:人文書院
発行年月:2019年07月
判型:A5
ISBN:9784409031032


≪内容情報≫

恐怖の哲学

われわれはなぜゾンビに魅了されるのか。なぜ彼らに襲われ、世界が崩壊するさまを何度も描き出してしまうのか。本書では、映画をはじめ多様なコンテンツに溢れるゾンビを、現代社会を生きる人々の欲望の徴候と捉え、カント、フロイトなど大文字の理論から、アガンベン、ディディ=ユベルマン、クリステヴァなど現代思想まで豊富なツールを動員し、様々な切り口と角度から論じる。ゾンビの眼に映る人類の未来とは何か。カナダ気鋭の研究者が放つ、ゾンビを通した現代社会論の白眉。

〓「ゾンビは、風変わりなガイドであった。そのゆっくりとした、引きずるような足取りや、徘徊やためらいについてゆくことからわれわれは、現代をめぐる複雑で多義的なイメージを受け取ってきた。その眼に映し出すことによって、また、そのメタファーを書き換えなおすことによってさえ、ゾンビはわれわれに、とりわけ陰鬱な、ほとんどたがのはずれた世界を提示するのである。ここから、ゾンビとは流行の影響を受けたものというよりも、時代の、その問いや疑いの影響を受けたものであることがわかる。そのとき、われわれにとって身近な映画におけるゾンビの存在は、別の意味を帯びるようになる。それはいまや、気晴らしから徴候になりうるのである。」(本書より)

○目次

試みとしてのゾンビ

モチーフ
ハイチのゾンビ
一九六〇年代のゾンビ
伝染病としてのゾンビ
進化と変化

分身
現実が横滑りするとき
類似
ゾンビの内的世界
近代性の心的外傷
ワニスの下には怪物が
聖なる人間(ホモ・サケル)
懐疑と反人間主義

怪物
「死、いたるところに死が」
アブジェクト
死の否認
亡霊からゾンビへ
肉の否認
グロテスクな形象としてのゾンビ
夢見る代わりにストレスを解消すること

アポカリプス
崇高と廃墟
矛盾と理念
崇高の意味――世界の終末の反芻
好奇心とストレス解消
死の欲動とストレス解消
フィクションを通じてストレスを解消すること

開示

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