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「大東亜戦争」幻想化と「戦争責任」の精神史 擬態に対峙する詩人たち /小関素明

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≪商品情報≫

著者名:小関素明
出版社名:人文書院
発行年月:2025年12月
判型:A5
ISBN:9784409520970


≪内容情報≫

戦後社会に瀰漫する欺瞞と擬態、その正体を暴く



開戦の報に国民が覚えた高揚感。そして敗戦後、その熱狂をまるで“なかったこと”のように振る舞い始めた国民。この巨大な断絶の深淵には何が横たわっているのか。「大東亜戦争」という呼称が国民に与えた幻想と、戦後の空虚な平和主義の根源にある欺瞞を解き明かし、我々が未だ直視できずにいる「戦争責任」に対峙する。



◎目次

はじめに



序章 情念に分け入る精神史をめざして

1 本書の問題意識――「戦争協賛」と「戦争責任」の思想化に向けて

2 本書の分析課題と視座

3 本書で使用する史料について



第Ⅰ部 「大東亜戦争」の幻影と煩悶

第一章 日米開戦の衝撃と翻弄

1 開戦の衝撃と変貌する詩人たち

2 「宣戦の詔書」の作用――高揚感の国民的拡がり

3 「大東亜戦争」の特性と天皇制の関〓

第二章 表現者の幻覚と煩悶――「真の自己」の渇望と探究

1 自我と美感の転相――高村光太郎

2 表現の原郷への帰還と「本当の自己」との葛藤――野口米次郎

3 言語表現の新境の眺望と天皇

第三章 「大東亜戦争」道義化の蹉跌

1 「国民文学」の蹉跌と「大東亜戦争」聖戦化の限界

2 「メシア国家」の幻影――「近代の超克」論の限界

3 「戦意高揚」戦略の限界

第四章 敗戦時における国民の擬態の前景化

1 心的空白状態の到来

2 「民主化」受容の屈曲――他動的「国民主権」の到来

3 死の至近化と言葉の限界効用



第Ⅱ部 孤塁からの開削

第五章 「荒地」への収斂

1 「戦争体験」の特質とその思想化

2 「紙屑を捨てない」主体性――「何も信じない」ことを原点に

3 詩作のオントロギー〓―「詩の特権性」としての「在らざるものの力」の創造

第六章 「橋上の人」の写像と射程

1 「直接性」への懐疑――庶民感覚と兵士の目線への不信

2 「荒地」という「可能性」――文明の蘇生に向けて

3 「橋上」からの近代批判

第七章 戦後社会の擬態の摘発

1 「深い絶望」の探求

2 バチルスとしての教説的「平和主義」に抗して――『死の灰詩集』批判

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