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向こう半分の人々の暮らし 19世紀末ニューヨークの移民下層社会 /ジェイコブ・リース 千葉喜久枝

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≪商品情報≫

著者名:ジェイコブ・リース、千葉喜久枝
出版社名:創元社
発行年月:2018年04月
判型:B6
ISBN:9784422360034


≪内容情報≫

19世紀半ば以降欧州・ロシア・中国などからの移民が急増したニューヨーク。とりわけマンハッタン南部のロウアー・イーストサイドには、安アパート(テネメント)に貧しい移民が集住した。
その暮らしを当時まだ目新しかった写真を取り入れ活写した、フォトジャーナリズムの古典、How the Other Half Lives,(Charles Scribner’s Sons, New York)を完訳。
1890年に刊行された英語原書は大いに反響を呼び、後に第26代大統領となるセオドア・ローズヴェルトやニューヨーク市当局も動かして、スラム街の改善に大きく寄与した。
ローズヴェルトはリースを追悼して「〝理想のアメリカ市民にもっとも近い男を一人挙げよ″と言われれば、私は即座にジェイコブ・リースの名を挙げる」との献辞を捧げている。
また、近年のアメリカ社会における中間層崩壊と階層移動の停滞は、現実に街路一本を隔てた「向こう半分」との分断と無関心を各地で生んでおり、「向こう半分」の実像を世に訴えたリースの精神が、昨年小社で著作『われらの子ども』を刊行したパットナムなどによるリース再評価の機運にもつながっている。新たな移民受け入れへの規制を強めるトランプ政権誕生も、その再評価を後押ししているのである。
なお、翻訳に際しては、一八九二年版原本を用いた。

■本書の特色
★多くの英語版リプリントではよく分からない、刊行時の本文挿入写真とイラストの構成を忠実に再現!!
★新たに、イラストの元となった写真を付録として収録。
★新たに、当時のロウアー・イーストサイドの街路図とベデカ米国ガイド1909年英語版のマンハッタン市街図を収録。

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