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重度四肢外傷治療の奥義 /土田芳彦
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≪商品情報≫
著者名:土田芳彦
出版社名:南江堂
発行年月:2025年02月
判型:B5
ISBN:9784524211876
≪内容情報≫
重度四肢外傷の標準的治療を確立し,徹底した症例検討を通じて多くの外傷整形外科医を牽引してきた著者の集大成.標準的治療の実践のために習得すべき理論と技術,治療戦略の見極めについてまとめた「TOPICS」と,一筋縄ではいかない症例の治療経過を深く掘り下げた妥協なき議論を紙上で再現した「CASE」とで構成.重度四肢外傷患者をよりよい転帰へ導くための「奥義」を説いた一冊である.
【まえがき】 *抜粋・改編
大学病院の救急部で「重度四肢外傷の治療」を手掛け始めたのは,今から25年以上も前のことでした.10年ほどが経過し,私の中に一定の治療方針ができてきましたが,学会やセミナー,症例検討会などに参加していますと,日本の重度四肢外傷治療があまりうまくいっていないことに気がつきました.そこで,多くの人が標準的に施行すべき治療法を伝えるために,2017年に『重度四肢外傷の標準的治療』を発刊したわけです.
2020年頃から改訂版を求める声が出てきました.世の治療レベルは向上し多くの論文も生まれましたが,治療法が進歩してきたというよりも,私自身の考え方に大きな変化が生じてきたことを強く感じました.そこで,書籍の内容改訂などではなく,新たな書籍を発刊した方が良いと考えるに至りました.
新型コロナウイルス感染症が2020年から3年間以上蔓延し,その結果としてWebセミナーが急速に普及したことは,私にとって(ある意味)幸運なことでした.湘南鎌倉総合病院で手掛けた100例以上の重度四肢外傷症例を対象として,Zoomを用いた症例検討会を行い,その記録をもとに本書の下地とすることにしました.外傷センターのスタッフが毎回症例のプレゼンテーションを行ってくれたことに感謝します.そして何よりも,当時国内留学中だった村岡辰彦医師がWebミーティングを取り仕切ってくれたことは,この書籍が完成する大きな原動力となりました.ありがとうございました.
さて,湘南鎌倉総合病院の症例検討会のみならず,全国の重度四肢外傷症例の検討会も数多く開催し,個々の症例に対する討論がFacebook上でも行われるようになりました.私はすべての話題についてコメントを記載しましたが,その内容をもとに私の考えをまとめさせていただきました.
「重度四肢外傷の治療」を手掛けてから四半世紀の時が流れ,2024年を迎えた今,私が第一線で重度四肢外傷を治療する機会は徐々に少なくなってきていることを感じます.本書は私にとって「遺書」に近いものです.内容には不十分な部分が多々ありますが,今後改訂する機会はないだろうと思っています.
重度四肢外傷治療に携わる医師が本書を手に取り,自らの症例と照らし合わせながら読み進め,治療の一助としていただければ幸いです.そして,いつの日か誰かがまた,新たな「重度四肢外傷の書籍」を発刊してくれることを願っています.
2024年,晩秋の札幌にて
土田芳彦
著者名:土田芳彦
出版社名:南江堂
発行年月:2025年02月
判型:B5
ISBN:9784524211876
≪内容情報≫
重度四肢外傷の標準的治療を確立し,徹底した症例検討を通じて多くの外傷整形外科医を牽引してきた著者の集大成.標準的治療の実践のために習得すべき理論と技術,治療戦略の見極めについてまとめた「TOPICS」と,一筋縄ではいかない症例の治療経過を深く掘り下げた妥協なき議論を紙上で再現した「CASE」とで構成.重度四肢外傷患者をよりよい転帰へ導くための「奥義」を説いた一冊である.
【まえがき】 *抜粋・改編
大学病院の救急部で「重度四肢外傷の治療」を手掛け始めたのは,今から25年以上も前のことでした.10年ほどが経過し,私の中に一定の治療方針ができてきましたが,学会やセミナー,症例検討会などに参加していますと,日本の重度四肢外傷治療があまりうまくいっていないことに気がつきました.そこで,多くの人が標準的に施行すべき治療法を伝えるために,2017年に『重度四肢外傷の標準的治療』を発刊したわけです.
2020年頃から改訂版を求める声が出てきました.世の治療レベルは向上し多くの論文も生まれましたが,治療法が進歩してきたというよりも,私自身の考え方に大きな変化が生じてきたことを強く感じました.そこで,書籍の内容改訂などではなく,新たな書籍を発刊した方が良いと考えるに至りました.
新型コロナウイルス感染症が2020年から3年間以上蔓延し,その結果としてWebセミナーが急速に普及したことは,私にとって(ある意味)幸運なことでした.湘南鎌倉総合病院で手掛けた100例以上の重度四肢外傷症例を対象として,Zoomを用いた症例検討会を行い,その記録をもとに本書の下地とすることにしました.外傷センターのスタッフが毎回症例のプレゼンテーションを行ってくれたことに感謝します.そして何よりも,当時国内留学中だった村岡辰彦医師がWebミーティングを取り仕切ってくれたことは,この書籍が完成する大きな原動力となりました.ありがとうございました.
さて,湘南鎌倉総合病院の症例検討会のみならず,全国の重度四肢外傷症例の検討会も数多く開催し,個々の症例に対する討論がFacebook上でも行われるようになりました.私はすべての話題についてコメントを記載しましたが,その内容をもとに私の考えをまとめさせていただきました.
「重度四肢外傷の治療」を手掛けてから四半世紀の時が流れ,2024年を迎えた今,私が第一線で重度四肢外傷を治療する機会は徐々に少なくなってきていることを感じます.本書は私にとって「遺書」に近いものです.内容には不十分な部分が多々ありますが,今後改訂する機会はないだろうと思っています.
重度四肢外傷治療に携わる医師が本書を手に取り,自らの症例と照らし合わせながら読み進め,治療の一助としていただければ幸いです.そして,いつの日か誰かがまた,新たな「重度四肢外傷の書籍」を発刊してくれることを願っています.
2024年,晩秋の札幌にて
土田芳彦

