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「移民の国アメリカ」の境界 歴史のなかのシティズンシップ・人種・ナショナリズム /メイ・M.ナイ 小田悠生

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≪商品情報≫

著者名:メイ・M.ナイ、小田悠生
出版社名:白水社
発行年月:2021年01月
判型:四六判
ISBN:9784560097953


≪内容情報≫

「よそ者たち」の織りなすアメリカ史

本書は、アメリカ社会に深く根を下ろしながらも、「移民」から「市民」へというスキームの外に置かれた人びとの経験を通して、アメリカすなわち「移民の国」という自画像や通説的理解を歴史的に問い直す研究である。
「正しい」国境の越え方、「正しくない」国境の越え方はどう変容してきたのか、米墨国境はどのように主権意識と結びつくようになったのか、それ自体としては勤勉といった美徳として称賛される労働は、なぜ正規の在留資格を欠くという1点において不法就労として白眼視されるのか、ナショナリズムに呪縛されない公正な移民制度とは何か―こうした根本的な問いを立て、アメリカに国境意識が芽生えた20世紀初頭にさかのぼり、国境・主権国家・国民国家の自明性を検証する。非合法移民が問題化される過程を論じるなかで、フィリピン系、メキシコ系、日系、中国系移民らの、それぞれまったく異なる経験と法的・歴史的背景が詳細に綴られ、まさに圧巻である。
アメリカ歴史家協会、アメリカ歴史学会、アメリカンスタディーズ学会ほか主要学会賞を総なめにした、移民史研究の金字塔。

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