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自殺者を減らす! ゲートキーパーとしての生き方 /波名城翔

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≪商品情報≫

著者名:波名城翔
出版社名:新評論
発行年月:2024年01月
判型:四六判
ISBN:9784794812568


≪内容情報≫

1日平均54人もの尊い命が自殺によって失われている現代、「命のゲートキーパー(門番)」になる心構えが万人に求められている!生活苦から、心の不調から、あるいは人間関係の苦しみから自ら命を絶とうとする人々と向き合い、救ってきたゲートキーパーたちの生の声を集め、自殺者を一人でも減らすための取り組みに迫る。



日本では毎年約2万人の方が自殺で命を落としています。一日平均、54人もの尊い命が失われている計算となります。精神保健福祉士としての勤務経験がある私は、苦しい現状に直面し、命を落とそうと考えている人に思い留まって欲しいと思い、「ゲートキーパー」として取り組みを続けている方たちの想いや生き方を本として著すことにしました。
本書は、自殺ハイリスク地で活動を続ける方たち、自殺や悩みの相談を受ける宗教家の方たちを訪問し、「ゲートキーパー」としての取り組みや生き方についてインタビューをした内容を中心に構成したものです。青木ヶ原樹海(山梨県)のパトロール隊、三段壁(和歌山県)の「白浜レスキューネットワーク」代表の藤藪庸一氏、東尋坊(福井県)の「心に響く文集・編集局」代表の茂幸雄氏にインタビューを行っています。全国各地から訪れる、今まさに自殺を考えている人たちと日々対峙し、「死んだらいけない」、「死んだらあかん」と叫びながら死の淵から引き戻し、命を救っています。
宗教家では、創愛キリスト教(三重県)の宮崎聖牧師、白浜バプテスト教会(和歌山県)の藤藪庸一牧師(前述)、曹洞宗正山寺(東京)の住職であり、「自死・自殺に向き合う僧侶の会」の共同代表も務めている前田宥全住職にインタビューを行っています。彼らは、信者かどうかは問わず受け入れ、自殺を考えている相談者や遺族の苦悩と向き合っています。特に、我々が知ることのできない死後の世界について、残された遺族の苦悩には耐え難いものがあります。
当たり前のことですが、一度死んでしまったら次はありません。亡くなって後悔したかどうか、死後の世界を知る術は私にはありませんが、確実に言えることは、「残された遺族や仲間はきっと「あのとき話を聞いていれば……」と後悔の念に苛まれるという事実です。
本書で紹介する自殺志願者と対峙している方々の「声」を知っていただき、「命」とは何かについて、ぜひ考えていただきたいと思います。自殺者をゼロにすることは難しいかも知れませんが、限りなくゼロにするために、私たち一人ひとりが周りを意識するとともに、自分自身の命を大事にして欲しいと強く願います。(はなしろ・しょう)

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