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ちょっと自慢できる京都の話 「平安京創生館」で知る都 /勝又郁子

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≪商品情報≫

著者名:勝又郁子
出版社名:新評論
発行年月:2025年07月
判型:四六判
ISBN:9784794812933


≪内容情報≫

読めばあなたも「ちょっと京都通」!
1200年の古都に平安京の姿を追い求め、その魅力を移住者目線で綴る

京都は、つくづく不思議なまちである。誰もが知っている「1200年の都」であり、30年以上前、清水寺のポスターからはじまったJR東海の「そうだ 京都、行こう」キャンペーンが今もなお、四季折々に変化する寺社の姿を見せて旅心を誘っている。だが、人を惹きつけているのは「眺め」だけではないだろう。眺めの向こうにある何か――平安の世からずっと、泰然と「時の流れ」を受け入れてきたその「しなやかさ」ではないだろうか。
京都好きとはいっても京都通を自任するには到底及ばず、漠然と寺社をめぐる観光客にすぎなかった私が、京都に住みはじめて六年になる。手探りの「平安京探し」のきっかけは、「古典の日記念 京都市平安京創生館」(中京区)に展示されている復元模型を見たことだった。
「京都のどこが平安京か?」と問われて、正確に答えられる人は少ないだろう。現在の京都と平安京の地図を重ねあわせると、その中心はかなりズレている。しかも平安京の風景は、そのほとんどが地下に眠っており、目にすることができない。だからこそこの古都は、旅人を誘うバーチャルな遊び空間として今も生きており、私たちを飽きさせない。
意外なことに、平安京遷都にあたっては、二つの寺院を除いて建立が認められなかった。その二つとは、平安京の正門である羅城門を挟んで建てられた「東寺」と「西寺」である。東寺は時を超えて残り、西寺は地上から姿を消した。何が命運を分けたのか……探っていくと歴史の非情が見えてくる。
400年続いた平安京は、その間に大きく姿を変えている。かつて朽ち果てた羅城門は「鬼の棲むところ」と恐れられ、メインストリートだった道幅84メートルの朱雀大路では牛が草を食んでいた……。さらに、明治維新によって都の地位をはく奪された後、失意から立ち上がろうとした京都人の底力を象徴する平安神宮や現代の景観論争に至るまで、このまちには平安京へのこだわりが底流として流れている。本書ではそれを移住者の目線で綴っていく。(かつまた・いくこ)

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