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パーリ仏典 第3期 8 /片山一良(仏教学)

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≪商品情報≫

著者名:片山一良(仏教学)
出版社名:大蔵出版
発行年月:2018年09月
判型:A5
ISBN:9784804312200


≪内容情報≫

本書は、六処相応の後半部分、つまり前書『六処篇I』の続きである。六根および六境は無常であり、無我であることを釈尊が説き示す。

本巻は、六処篇「一〇相応」(四二〇経)のうち、後半の九相応、すなわち第二「受相応」?第一〇「無記相応」、一七二経からなる。
第二 受相応は三章、三一経からなり、受、すなわち三受(楽受・苦受・非苦非楽受)を主とする感受の生滅、無常に関する説示を内容とする。
第一「有偈の章」は一〇経からなり、最初の六経は偈を有している。
第二「静処の章」は一〇経から、第三「百八根拠の章」は一一経からなる。その第一「シーヴァカ経」は、仏が、竹林精舎に住んでおられたとき、そこへやって来たモーリヤ・シーヴァカ遍歴行者の「個人が感受する楽・苦・非苦非楽のすべては以前に作られたものを因とする、という沙門・バラモンたちの見解」に関する質問に答えられたものである。感受されるものは、1胆汁、2粘液、3風、4集合(三者)、5季節、6災難、7攻撃、8業異熟からも起こるから、その見解は邪である、と。
第三 女性相応は三章、三四経からなる。女性一般に関する説示を内容とする。第一「第一中略の章」は一四経、第二「第二中略の章」は一〇経、第三「力の章」は一〇経からなる。その第一「無所畏経」は、仏が比丘たちに、五の力をそなえている女性は畏れることなく家に住む、と説かれたものである。五の力とは、容色、財産、親族、息子、戒の力をいう。
第四 ジャンブカーダカ相応は一六経からなる。 その第一「涅槃問経」は、ジャンブカーダカ遍歴行者による「涅槃とは何か」との質問に答えて、サーリプッタ長老が「貪・瞋・痴の尽滅が涅槃と言われ、それを目のあたり見るための行道が聖八支道である」と説いたものである。
第五 サーマンダカ相応は、中略すれば二経(第一「サーマンダカ経」と第一六「難行問経」)からなるが、詳説(復元)すれば一六経からなる。いずれの経もサーマンダカ遍歴行者とサーリプッタ長老との問答からなる。
第六 モッガッラーナ相応は一一経からなり、神通第一のマハーモッガッラーナ(大目連)長老に関する話を内容とする。 第七 チッタ相応は一〇経からなり、いずれもチッタ資産家(質多居士)に関する話を内容とする。
第八 村長相応は一三経からなり、いずれも村長と呼ばれる者が仏のもとに行き、法の説示を受ける話を内容とする。
第九 無為相応は二章、四四経からなり、無為(涅槃)に関する説示を内容とする。
まず、第一章は一一経からなり、その第一「身至念経」は、仏が比丘たちに、無為と無為にいたる道とについて説かれたものである。
第二章は三三経からなる。 その第一「無為経」は、仏が比丘たちに、無為と無為にいたる道とについて説かれたものである。
第十 無記相応は一一経からなり、無記(解答されないもの)に関する説示を内容とする。

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