コミュニティケア 訪問看護、介護・福祉施設のケアに携わる人へ 2022年7月号(V
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著者名:
出版社名:日本看護協会出版会
発行年月:2022年06月
判型:A4
ISBN:9784818024083
≪内容情報≫
第1特集
活動性を高めるシーティング
体幹機能や座位保持機能の低下した高齢者が、椅子等に快適に座ることができるよう支援する手法の1つに「シーティング」があります。シーティングにより快適な座位姿勢を保てるようになると、関節の変形・拘縮などの進行予防だけでなく、日常生活動作の改善・社会活動への参加促進・QOLの向上につながります。しかし、シーティングに関する理解が不十分な看護職・介護職も少なくなく、利用者が不適切な座り方をしていても気づかなかったり、適切な支援ができなかったりします。
本特集では、身体拘束とシーティングとの関係について整理した上で、シーティングの観察ポイントと介入方法・留意点などを解説。併せて、施設内に「シーティング推進委員会」を発足させて活動を行う特別養護老人ホームの事例や、訪問看護師による在宅での実践事例を紹介します。関連論考では、在宅療養者・障がい者等が使用する車いすの進化の歴史を踏まえて、今後の展望を示します。
第2特集
訪問看護事業を承継する
日本では現在、企業の後継者不足が深刻となっています。帝国データバンクによると2020年の社長の平均年齢は60.1歳で、1990年の調査開始以降、初めて60歳を上回りました。訪問看護ステーションの経営者も、制度施行から20年以上が経ち、当時40代だった人も60代となっています。こういった状況から、国は制度上の支援を行ってきましたが、後継者不在による倒産はなかなか減少しません。中でも多いのが、経営者の「死亡」による倒産です。
本特集では、事業承継のタイミングや流れ、留意点、活用できる法制度などについて解説した上で、他法人への事業承継のケースを報告します。併せて、管理者交代による引き継ぎと留意点などについて紹介します。
事業承継は一朝一夕にはできません。皆さんが夢や理想を実現するために立ち上げた会社です。その存在は職員にとっても、利用者・家族にとってもなくてはならないものになっています。自身の引退後も存続させるために早めの準備を心がけましょう。