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投資はするな! なぜ2027年まで大不況はつづくのか /増田悦佐

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≪商品情報≫

著者名:増田悦佐
出版社名:ビジネス社
発行年月:2020年12月
判型:四六判
ISBN:9784828422350


≪内容情報≫

2027年まで続く大不況をどう生きるか

時間と人気という魔物の棲む近代資本主義の終焉がやってきた!
歴史に記憶される21世紀大不況は投資ではなく消費で救われる!

やっとV字回復の幻想が消え、今回の景気落ちこみが比較対象とすべきは2007~09年の国際金融危機ではなく、1930年代大不況だという認識が定着しつつある。
今回の世界経済低迷は30年代大不況より軽くて済むのだろうか? もっと深刻になるのだろうか?
30年代大不況より遙かに深刻な落ちこみになる。1930年代大不況は、しょせん近代資本主義経済という大きな枠組みは不動で、その中の覇権国が大英帝国からアメリカ合衆国に代わることにともなう変動に過ぎなかった。
だが、今回は違う。その理由はふたつある。ひとつ目は、世界中の財政・金融当局がまったく見当外れな景気刺激策として、必要をはるかに上回る過大投資を延々と続けてきたことのとがめが、劇的なかたちで噴出していること、そしてふたつ目は、今回の大不況は近代資本主義体制が崩壊して、まったく新しい政治・経済・社会の枠組みを生み出すための陣痛だということだ。
最善策は余裕資金をすべて金の現物買いに集中して、少なくとも2027年まで必要不可欠の支出以外には取り崩さないことだ。金を根拠資産としたETNも、金山株で組成したETFも金現物の代用品にはならない。金で資産防衛をすることの最大の強みは取引相手のリスク(カウンターパーティ・リスク)が存在しないことだ。だが、金融市場激動期には、金ETNも、金山株ETFも組成した運用主体が大きなリスクとなる。
金現物を買うとき、しろうとは延べ棒で買うより、発行元のしっかりした純度の高い金貨で買うほうが安全だ。金貨の重量も、純度も厳密に規定されているが、金延べ棒は刻印された重量に満たないものがけっこう大量に出回っている。
また、銀現物も金の代用品にはならない。銀は産業素材に過ぎず、現存する総ストック量に対する毎年の供給量もかなり大きいから、価値安定性に欠ける。
次善策は日本円のまま、破綻懸念の小さな銀行数行に分散貯蓄することだ。日本の銀行の中で避けるべきは自己資本に対する総債務比率が高く、海外露出度も高い、グローバルなシステミック重要性の高い銀行群だ。また、地方銀行もかなり安全性に欠けるので、実際的な選択肢は中堅都銀に絞られてくる。とくに名指しはしないが、Collateralized Loan Obligationのようなリスク金融商品のゴミためのようなしろものを大量に買いこんでいる某金融機関も絶対に避けるべきだ。

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