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陸の深海生物 日本の地下に住む生き物 /小松貴 じゅえき太郎
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- 商品情報
- レビュー
≪商品情報≫
著者名:小松貴、じゅえき太郎
出版社名:文一総合出版
発行年月:2023年11月
判型:A5
ISBN:9784829972489
≪内容情報≫
ようこそ。めくるめく奇怪な地下性生物の世界へ。
本書を開いて足元に広がる無限の異世界へ、地下の暗闇に暮らす約140種の生き物を収録。
「生きた歴史書」とも呼ぶべき学術的な価値がありながら、いまだ一般にはほとんど知られていない日本の地下に住む生き物たち。ふだん日の目を見ない彼らに情熱を注ぎ続ける昆虫学者の小松貴が、粉骨砕身して得た貴重な写真と共に、足もとの暗闇に広がる別世界へと読者を誘う。約140種を貴重な生態写真と共に解説。
******************************
・陸の深海生物と呼ばれる“地下性生物”に、稀代の昆虫学者・小松 貴が迫る!
・日本の地下空隙に生息する生物(節足動物、扁形動物、軟体動物)のうち、代表的な約140種を収録。
・日本における地下性生物の研究は多大に発展途上で、種名すらない生物(あるいは同定困難な種)も多い状況にあるが、本書ではその貴重な姿を捉えた生態写真を多数掲載。
・各種において、体サイズや分布域、生態を解説。環境省・各都道府県版レッドリストへの掲載状況も合わせて記した。
・地下性生物の基本情報や学術的な魅力、存亡にかかわる脅威、困難を極める採集調査の様子等についても紹介。
・人気漫画家のじゅえき太郎氏が、地下性生物の暮らしや調査の様子を漫画で紹介。
******************************************
(※以下は本文より抜粋した文言です。)
地下は、ただ土が詰まっただけの場所ではない。無数の亀裂が走り、そこに挟まりつつ生きるものたちが沢山生息する。暗黒生活に適応した彼らは、視覚の代わりに周囲の状況を鋭敏に察知するセンサーを搭載した、まさに「陸の深海生物」と呼ぶに値する連中だ。
メクラチビゴミムシは、町おこしのマスコットにも客寄せにも使えない。今後も決してテレビの自然番組では紹介されず、たまにインターネット上で「メクラチビゴミムシとかいう虫の名前ひどすぎワロタwww」などの下衆な取り上げ方をされるのが関の山だ。しかし、それが彼らの存在を軽んじてもよい理由にはならない。賢者ソロモン王の人生最大のピンチを一匹のミツバチが救ったように、ゴミムシやゲジゲジが何かの拍子に、人類社会に山積する諸問題を解決する糸口を教えてくれるかも知れないのだから。
現に私自身、地下性生物の魅力に憑りつかれたが故に、これまで交流のなかった様々な人々と出会い、多くを学ぶ機会を経た。眼のないムシたちが、私の狭い視野をこじ開けて広げてくれたのだ。こんな素晴らしくも愉快な話が、他にあるか。
著者名:小松貴、じゅえき太郎
出版社名:文一総合出版
発行年月:2023年11月
判型:A5
ISBN:9784829972489
≪内容情報≫
ようこそ。めくるめく奇怪な地下性生物の世界へ。
本書を開いて足元に広がる無限の異世界へ、地下の暗闇に暮らす約140種の生き物を収録。
「生きた歴史書」とも呼ぶべき学術的な価値がありながら、いまだ一般にはほとんど知られていない日本の地下に住む生き物たち。ふだん日の目を見ない彼らに情熱を注ぎ続ける昆虫学者の小松貴が、粉骨砕身して得た貴重な写真と共に、足もとの暗闇に広がる別世界へと読者を誘う。約140種を貴重な生態写真と共に解説。
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・陸の深海生物と呼ばれる“地下性生物”に、稀代の昆虫学者・小松 貴が迫る!
・日本の地下空隙に生息する生物(節足動物、扁形動物、軟体動物)のうち、代表的な約140種を収録。
・日本における地下性生物の研究は多大に発展途上で、種名すらない生物(あるいは同定困難な種)も多い状況にあるが、本書ではその貴重な姿を捉えた生態写真を多数掲載。
・各種において、体サイズや分布域、生態を解説。環境省・各都道府県版レッドリストへの掲載状況も合わせて記した。
・地下性生物の基本情報や学術的な魅力、存亡にかかわる脅威、困難を極める採集調査の様子等についても紹介。
・人気漫画家のじゅえき太郎氏が、地下性生物の暮らしや調査の様子を漫画で紹介。
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(※以下は本文より抜粋した文言です。)
地下は、ただ土が詰まっただけの場所ではない。無数の亀裂が走り、そこに挟まりつつ生きるものたちが沢山生息する。暗黒生活に適応した彼らは、視覚の代わりに周囲の状況を鋭敏に察知するセンサーを搭載した、まさに「陸の深海生物」と呼ぶに値する連中だ。
メクラチビゴミムシは、町おこしのマスコットにも客寄せにも使えない。今後も決してテレビの自然番組では紹介されず、たまにインターネット上で「メクラチビゴミムシとかいう虫の名前ひどすぎワロタwww」などの下衆な取り上げ方をされるのが関の山だ。しかし、それが彼らの存在を軽んじてもよい理由にはならない。賢者ソロモン王の人生最大のピンチを一匹のミツバチが救ったように、ゴミムシやゲジゲジが何かの拍子に、人類社会に山積する諸問題を解決する糸口を教えてくれるかも知れないのだから。
現に私自身、地下性生物の魅力に憑りつかれたが故に、これまで交流のなかった様々な人々と出会い、多くを学ぶ機会を経た。眼のないムシたちが、私の狭い視野をこじ開けて広げてくれたのだ。こんな素晴らしくも愉快な話が、他にあるか。