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梵文『法華経』翻訳語彙典(全2巻セット) /植木雅俊
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- 商品情報
- レビュー
≪商品情報≫
著者名:植木雅俊
出版社名:法蔵館
発行年月:2020年07月
判型:A4
ISBN:9784831870261
≪内容情報≫
『法華経』、仏典、サンスクリット語等の研究者・学習者に至便な必備書。
『法華経』のサンスクリット原典を翻訳する際に著者が作成した、全単語の文法的分析を網羅するとともに、現代語訳と訓読文、詳細な注釈を一書に具える。
名著『梵漢和対照・現代語訳 法華経 上・下』(岩波書店)の完全版。
--------------------
本書は、2008年に岩波書店から出版した『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下巻を現代語訳する際に作成していた“作業ノート”というか“翻訳ノート”というものの出版である。
その『梵漢和対照・現代語訳 法華経』を出版することにしたのは、これまでのサンスクリット語からの現代語訳に多くの疑問を感じていたからであった。(中略)
そのことを当時、中村先生亡き後、東方学院長に就任されていた三枝充悳先生(筑波大学名誉教授、1923~2010)に相談した。三枝先生は、「自分の納得いく訳を出しなさい」とアドバイスしてくださった。
力強い理解者・支援者を得ることができて、翻訳作業に専念することができた。
翻訳作業に当たっては、
①正確を期す。
②意訳・深読みをしない。
③掛詞も見落とさずに訳出する。
④曖昧さを残さない。
の四つの原則を自らに課した。
そして、なぜ私がそのように翻訳したのか、今までの訳の何が問題なのか、根拠を示しつつ思索の経過を“作業ノート”に記録しながら翻訳を進めた。サンスクリット原典の全文を一つひとつのセンテンスに区切って、すべての単語について品詞を明らかにし、名詞であれば性・数・格、動詞であれば人称・数・態・時制など文法的なことを分析し、連声の仕方、構文の分析を行ない、そのすべてを文法的特記事項とともに書き残した。その文法的分析に基づいてなされた私の現代語訳が、サンスクリット本文と鳩摩羅什(344~413)の漢訳書き下し文を対照させて各センテンスごとに並べてある。それを自分で“翻訳ノート”と呼んでいた。
この“翻訳ノート”のおかげで、再検討、再確認、推敲もスムーズに行なうことができた。後から見直した時、以前よりも理解が深まっていて、加筆・訂正することも楽に行なうことができた。
最終的に、製本された“翻訳ノート”は、B5サイズで両面印刷して、厚さ20センチメートルほどの大部になった。そのすべてが本書となった。
(「はしがき」より)
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著者名:植木雅俊
出版社名:法蔵館
発行年月:2020年07月
判型:A4
ISBN:9784831870261
≪内容情報≫
『法華経』、仏典、サンスクリット語等の研究者・学習者に至便な必備書。
『法華経』のサンスクリット原典を翻訳する際に著者が作成した、全単語の文法的分析を網羅するとともに、現代語訳と訓読文、詳細な注釈を一書に具える。
名著『梵漢和対照・現代語訳 法華経 上・下』(岩波書店)の完全版。
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本書は、2008年に岩波書店から出版した『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下巻を現代語訳する際に作成していた“作業ノート”というか“翻訳ノート”というものの出版である。
その『梵漢和対照・現代語訳 法華経』を出版することにしたのは、これまでのサンスクリット語からの現代語訳に多くの疑問を感じていたからであった。(中略)
そのことを当時、中村先生亡き後、東方学院長に就任されていた三枝充悳先生(筑波大学名誉教授、1923~2010)に相談した。三枝先生は、「自分の納得いく訳を出しなさい」とアドバイスしてくださった。
力強い理解者・支援者を得ることができて、翻訳作業に専念することができた。
翻訳作業に当たっては、
①正確を期す。
②意訳・深読みをしない。
③掛詞も見落とさずに訳出する。
④曖昧さを残さない。
の四つの原則を自らに課した。
そして、なぜ私がそのように翻訳したのか、今までの訳の何が問題なのか、根拠を示しつつ思索の経過を“作業ノート”に記録しながら翻訳を進めた。サンスクリット原典の全文を一つひとつのセンテンスに区切って、すべての単語について品詞を明らかにし、名詞であれば性・数・格、動詞であれば人称・数・態・時制など文法的なことを分析し、連声の仕方、構文の分析を行ない、そのすべてを文法的特記事項とともに書き残した。その文法的分析に基づいてなされた私の現代語訳が、サンスクリット本文と鳩摩羅什(344~413)の漢訳書き下し文を対照させて各センテンスごとに並べてある。それを自分で“翻訳ノート”と呼んでいた。
この“翻訳ノート”のおかげで、再検討、再確認、推敲もスムーズに行なうことができた。後から見直した時、以前よりも理解が深まっていて、加筆・訂正することも楽に行なうことができた。
最終的に、製本された“翻訳ノート”は、B5サイズで両面印刷して、厚さ20センチメートルほどの大部になった。そのすべてが本書となった。
(「はしがき」より)
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