1/10
時点_ポイント最大15倍
九州の島めぐり 58の空と海 /吉村靖徳
販売価格
1,980
円 (税込)
- 出荷目安:
- 1~2営業日で出荷
たまるdポイント(通常) 18
+キャンペーンポイント(期間・用途限定) 最大14倍
※たまるdポイントはポイント支払を除く商品代金(税抜)の1%です。
※表示倍率は各キャンペーンの適用条件を全て満たした場合の最大倍率です。
各キャンペーンの適用状況によっては、ポイントの進呈数・付与倍率が最大倍率より少なくなる場合がございます。
dカードでお支払ならポイント3倍
各キャンペーンの適用状況によっては、ポイントの進呈数・付与倍率が最大倍率より少なくなる場合がございます。
- 商品情報
- レビュー
≪商品情報≫
著者名:吉村靖徳
出版社名:海鳥社
発行年月:2019年07月
判型:A5
ISBN:9784866560540
≪内容情報≫
青い空と海、白い砂浜のビーチ、
漁村に残るレトロな家並み、
歴史ある神社や教会群……
四方を海に囲まれた島は、そのどれもが個性的
58島の見どころを美しい写真とともに紹介
島に何かしらの憧れを抱いている人は思いのほか多い。そもそも日本列島自体が島国であるにもかかわらず、多くの人が「島時間」を求めて離島を旅し、人生の終着点として島への移住を選択する人々も年を追うごとに増えている。人々はなぜ島に魅せられるのか。ゆったりと流れる時間の中で、慌ただしい日々や複雑な人間関係から解放されることで本当の自分と向き合えるといった要素も大きいが、昔ながらの懐かしい風景や海に囲まれた立地など、島人の日本人に組み込まれた遺伝子がそうした環境を求めているのかもしれない。どちらにしても島旅に出かける小難しい理由などいるわけもなく、「ただ行きたいから」島に足を運ぶ。
(中略)
たとえ同じ島でも琴線に響くかどうかはその人と島との相性による。また、天候や心のコンディション、一人旅かグループか、旅先での出会いなど、その島が本来的に備えている属性以外にも印象を変える要素はたくさんある。トカラ列島の旅では、悪石島のボゼ祭りに参加する手段がほかになかったこともあってやむなくツアーに参加したが、船旅では思いがけず人生を豊かなものにしてくれる出会いもあった。旅の後半で訪れた与論島では、宿で出会った若者と島有泉をたらふく飲み、サトウキビ畑の間を走る道の上で寝転がって満天の星を眺めた。与論島は、適度な大きさの島に、ヨロンブルーの海やのどかなサトウキビ畑の風景、島グルメ、洒落たカフェをはじめとした多様な旅の要素が凝縮され、おそらく訪れた旅人の大多数を魅了する島だろう。しかし、こうした自然環境や島人の気質が魅力の根底にあることが大きいのはもちろんだが、風景や人との偶然の出会いが旅をさらに豊かなものにしてくれる。つまりどこの島であってもこうした偶然は起こり得る。本書に掲載した野崎島、小値賀島、保戸島、深島、屋久島、奄美大島、宝島……、私は、それぞれの島に再訪したいという魅力を感じた。
(中略)
私は、島旅で必要のないものは時計だと確信しているが、限られた休暇と少ない本数の船便や天候条件、そして何よりせっかちな性分であるため、結果的に分刻みで慌ただしく奔走することになった。さらに掲載した島の写真や文章は紙面の都合で極限まで切り詰めたため、それぞれの島の魅力を充分に伝えられないかもしれない。しかし、もしも琴線に触れる場所があったならば、実際に訪れ、時を忘れて気の赴くままに歩き、島との相性を確かめてほしい。
(本書「あとがき」より一部抜粋)
著者名:吉村靖徳
出版社名:海鳥社
発行年月:2019年07月
判型:A5
ISBN:9784866560540
≪内容情報≫
青い空と海、白い砂浜のビーチ、
漁村に残るレトロな家並み、
歴史ある神社や教会群……
四方を海に囲まれた島は、そのどれもが個性的
58島の見どころを美しい写真とともに紹介
島に何かしらの憧れを抱いている人は思いのほか多い。そもそも日本列島自体が島国であるにもかかわらず、多くの人が「島時間」を求めて離島を旅し、人生の終着点として島への移住を選択する人々も年を追うごとに増えている。人々はなぜ島に魅せられるのか。ゆったりと流れる時間の中で、慌ただしい日々や複雑な人間関係から解放されることで本当の自分と向き合えるといった要素も大きいが、昔ながらの懐かしい風景や海に囲まれた立地など、島人の日本人に組み込まれた遺伝子がそうした環境を求めているのかもしれない。どちらにしても島旅に出かける小難しい理由などいるわけもなく、「ただ行きたいから」島に足を運ぶ。
(中略)
たとえ同じ島でも琴線に響くかどうかはその人と島との相性による。また、天候や心のコンディション、一人旅かグループか、旅先での出会いなど、その島が本来的に備えている属性以外にも印象を変える要素はたくさんある。トカラ列島の旅では、悪石島のボゼ祭りに参加する手段がほかになかったこともあってやむなくツアーに参加したが、船旅では思いがけず人生を豊かなものにしてくれる出会いもあった。旅の後半で訪れた与論島では、宿で出会った若者と島有泉をたらふく飲み、サトウキビ畑の間を走る道の上で寝転がって満天の星を眺めた。与論島は、適度な大きさの島に、ヨロンブルーの海やのどかなサトウキビ畑の風景、島グルメ、洒落たカフェをはじめとした多様な旅の要素が凝縮され、おそらく訪れた旅人の大多数を魅了する島だろう。しかし、こうした自然環境や島人の気質が魅力の根底にあることが大きいのはもちろんだが、風景や人との偶然の出会いが旅をさらに豊かなものにしてくれる。つまりどこの島であってもこうした偶然は起こり得る。本書に掲載した野崎島、小値賀島、保戸島、深島、屋久島、奄美大島、宝島……、私は、それぞれの島に再訪したいという魅力を感じた。
(中略)
私は、島旅で必要のないものは時計だと確信しているが、限られた休暇と少ない本数の船便や天候条件、そして何よりせっかちな性分であるため、結果的に分刻みで慌ただしく奔走することになった。さらに掲載した島の写真や文章は紙面の都合で極限まで切り詰めたため、それぞれの島の魅力を充分に伝えられないかもしれない。しかし、もしも琴線に触れる場所があったならば、実際に訪れ、時を忘れて気の赴くままに歩き、島との相性を確かめてほしい。
(本書「あとがき」より一部抜粋)