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終わっていない、逃れられない 〈当事者たち〉の震災俳句と短歌を読む /加島正浩

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≪商品情報≫

著者名:加島正浩
出版社名:文学通信
発行年月:2024年09月
判型:四六判
ISBN:9784867660607


≪内容情報≫

■メディア情報

【書評】『日本近代文学』第113集・2025年11月(評・樫本由貴氏)

【書評】『駱駝の瘤 通信』30・2025年秋(評・五十嵐進氏)

【書評】『昭和文学研究』第91集・2025年9月(評・青木亮人氏)

【書評】『歌壇』2025年4月号(評・越田勇俊氏)

【書評】『現代短歌新聞』2025年3月(評・本田一弘氏)

【紹介】『河北新報』「<東北の本棚>多様な視点、考える一助」(2025年3月16日(日)付)

【紹介】『短歌』2025年2月号「歌集歌書を読む」(紹介者:松尾祥子氏)

【紹介】『週刊読書人』2024年の収穫(紹介者:青木亮人氏)





凄惨な出来事の「以後」を生きざるを得なくなった歌人や俳人たち――。その歌をささえるものはなにか?

平時に研鑽された〈よい歌〉を生み出す技法や基準が、災害時に機能しなくなったとき、俳人/歌人はどのように句や歌を詠むのか。

平時とは異なる状況におかれながらも、なぜ、句や歌を詠もうとするのか。句や歌を詠むことでどう〈被災〉を乗り越えようとしているのか。どのような言葉が生み出され、どのような思考が可能になったのか。〈被災〉時に歌を詠むことで何を訴えようとしたのか。

定型の表現を用いて俳人・歌人がどのように東日本大震災に対峙したのかを探る。付・震災歌集リスト/句集リスト。装画:金原寿浩「浪江の枝垂れ紅梅」。



忘れてしまったことすら忘れてしまう、私たちのための書。



【本書は、凄惨な出来事の「以後」を生きざるをえなくなった歌人や俳人に言及する。彼ら・彼女らは失った/失われつつある〈なにか〉と対峙しつづけている。彼ら・彼女らの「以後」の句や歌を支える〈なにか〉に関する本書の分析を通じて、この一三年間でなにが失われたのかを考察してもらえれば、幸いである。そこでの考察を基に、新たな震災「以後」の俳句や短歌が生まれれば、それに勝る喜びはない。】……「序章 東日本大震災は「普遍性」に回収できるのか」より



装画:金原寿浩「浪江の枝垂れ紅梅」

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