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「お静かに!」の文化史 ミュージアムの声と沈黙をめぐって /今村信隆

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≪商品情報≫

著者名:今村信隆
出版社名:文学通信
発行年月:2024年11月
判型:四六判
ISBN:9784867660706


≪内容情報≫

芸術と出会う場所、美術館。

その鑑賞はどのような環境で行われるのが望ましいのだろうか。

「お静かに!」と言わざるを得ない環境に関わるすべての方に。



作品にじっくりと向き合い、それを味わったり理解したりするための〈沈黙〉か〈静粛〉か。

それとも〈語らい〉や〈対話〉のある空間か。

作品の鑑賞にとっては、どちらが、より好ましいだろうか。

あるいは、どちらがより「正しい」のだろうか。



本書は、美術作品の鑑賞という営みと、「声」や「会話」との関係について考えます。「お静かに!」の背後にひろがる諸問題についてです。



〈沈黙〉や〈静粛〉か。〈語らい〉や〈対話〉か。

対立させて考えるのではなく、両者に真摯に向き合い、人間にとっての根源的な欲求である美術鑑賞、その空間を考えます。



美術館だけではなく、図書館、劇場、コンサートホールなど、公共性のはざまで揺れながら考える人に。ぜひお読みいただきたい本です。



【熟視し、黙想し、芸術作品の深みへと沈潜していくこと。

対話し、ときには笑い合い、隣にいる人たちとのコミュニケーションを含めて作品を楽しむこと。

人は、その両方を求めてきたし、今日も求めているのではないか。芸術作品はこれまでその両方の求めに応じてきたし、現在も、そして未来も、応じ続けていく力を備えているのではないか。だからこそわたしたちは、二つの営みのどちらにも、真摯に目を注いでみる必要があるのではないだろうか。】……「はじめに」より

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