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日本人の死生観 1 /鎌田東二

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≪商品情報≫

著者名:鎌田東二
出版社名:作品社
発行年月:2025年03月
判型:四六判
ISBN:9784867930762


≪内容情報≫

日本人の「いのち」は死後どこへ行くのか。

汎神論と習合思想の土壌に醸成された 独自の世界像を

『記紀』『万葉』から探る「たましい」の 精神史。



わがみちを

どこまでいけども

はてしなく

とほうにくれて

みちなきみちをゆく (東二)



「いのち」は生と死の両極を含み持つ言葉である。たとえば、『万葉集』に見られる「いのち」にかかる枕詞は「たまきはる」であるが、それは、「魂・来・経る(膨る・張る)」、すなわち「魂が来訪して膨らみ経ていくもの」の意味で、魂の来訪と通過を核として成立している。とすれば、「いのち」の中には「たま(たましい)」をも含んでいるということになるだろう。そのような日本人の「いのち」観に基づきながら、「環境・生命・倫理」について神道の立場から考えてみたい。(本文より)



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【目次】

序章 安部公房と三島由紀夫の比較から始める

補記 梅原猛の三島由紀夫論

第一章 「霊」あるいは「霊性」の宗教思想史

第二章 うたといのりと聖地の死生観

第三章 いのちをめぐる東西の自然理解と死生観――環境・生命・倫理~神道の立場から

第四章 モノと霊性――ものづくりからもののあはれまで

終章 言霊と神道――草木言語から人間言語・地域言語への射程

初出一覧

参考文献

あとがき――出雲系死生観

補記 出雲魂ルネサンス

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