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私のからだは私のもの /平井美津子

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≪商品情報≫

著者名:平井美津子
出版社名:高文研
発行年月:2025年08月
判型:四六判
ISBN:9784874989197


≪内容情報≫

私たちの社会は性暴力被害者の声を聴いてきたのだろうか?

被害者が勇気を振り絞って声を上げたとき、「レイプ神話」が浸透している日本社会ではさらに被害者が追いつめられる酷い現実がある。

「レイプ神話」とは、性暴力の被害者を非難したり、加害者を擁護したりする誤った信念や偏見のことであり、1970年代のフェミニズム運動の頃から使われている用語である。

代表的なレイプ神話は、「女性がはっきりとノーを言わなければ性行為に同意したと取られても仕方がない」「女性が男性の部屋に行ったら、性行為に同意している」「女性が男性に誘われて二人でお酒を飲みに行ったら、性行為に同意している」など。

レイプ神話を信じている人は、被害にあった自分を責めたり、自分がされたことを性暴力だと認識しなかったりするため、自分が受けた性暴力被害を訴えない傾向がある。

この「レイプ神話」をどの程度受容しているかについての日米の比較研究で、日本人のレイプ神話受容度を測定した結果、レイプ神話を強く信じる3つの傾向──
①女性よりも男性
②他の世代よりも若い世代(18~29歳)
③アメリカよりも日本での被験者が多いが示された。

また日本人のレイプ神話は──
①性犯罪行為を過小評価する心理
②暗黙の同意があったので性犯罪ではないと評価する心理の二つのグループに分けられることも明らかになった。

この結果は、アメリカでは連邦政府の援助を受ける学校や教育機関に対し、性によるハラスメントやその他の差別から人々を守るための教育プログラムを実施することを義務づけているが、日本にはこのような制度がないため、教育環境の差がこの結果に影響していると考えられる。

本書では性暴力の加害者について寛容な日本社会について、近世以来の性売買の歴史、日本軍「慰安婦」制度、沖縄における米兵による性犯罪、圧倒的な「権力勾配」を背景にした教師や政治家による性暴力の事例をもとに、被害者が声を上げるまでの思いや過程を手繰り寄せながら、性に関する歴史や現在の社会状況を掘り下げて考察している。

著者の思いは以下の言葉で結ばれている。

「私たちの社会から性暴力がなくなってほしい。性暴力を軽視して、なかったことにする社会であってほしくない。声を上げた人の声を聞き取る社会であってほしい。私のからだは私のもの。そう言える社会を作っていくために。」

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