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患者さんのためのがん治療ハンドブック どの病院、どの治療、どの医師、そして最も大切なものは? /新見正則

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≪商品情報≫

著者名:新見正則
出版社名:新興医学出版社
発行年月:2026年03月
判型:B6変
ISBN:9784880021409


≪内容情報≫

がん治療にとって本当に重要なのは、
医師なのか、病院なのか、治療法か、それとも……?
外科医からスタートし、医師歴40年を迎えた著者が贈る
患者さんやそのご家族に知っていてほしい、究極の「がんとの向き合い方」!

【はじめに―過去の自分―より】
昔の自分には診てもらいたくないと思っています。

40年前に医師になり、外科医を志しました。当時はがん治療の王道は手術でした。世界一の外科医をめざして、日々修練に励みました。切除範囲の大きな手術(拡大手術)で生存率が向上すると信じられていた時代でした。拡大手術に挑戦したく消化器外科を選び、かつ専門分野を血管外科にしました。心臓外科の修練も積みました。動静脈の処理ができれば拡大手術には無敵と思ったのです。

医師国家試験に合格し、人にメスを入れても合法的な資格を手にしました。10%近くの死亡率がある手術にも挑戦しました。外科医療は屍の上に成り立ち、そして進歩すると思い上がっていました。自分ががんになったら、そんな約30年前の自分を主治医としては絶対に選びません。控えめにはしていましたが上から目線の偉そうな外科医だったからです。

そして、次のステップは移植医療への挑戦でした。
拡大切除に限界があるのなら、いっそ臓器を置換すれば生命予後を改善できると思ったのです。移植医療は手技的には可能でした。しかし、拒絶反応という壁があり移植先進国の欧米での成績は伸び悩んでいました。そこでオックスフォード大学博士課程に留学して移植免疫学の勉強を始めました。<中略>

オックスフォード大学から帰国後は、大学院の3領域の指導教授になりました。外科と免疫学と東洋医学です。幅広い知識を蓄え、セカンドオピニオンも多数経験し、実臨床の腕はますます向上しました。免疫学者としては2013 年にイグノーベル賞をハーバード大学でいただきました。<中略>しかし、自分ががんになったら、この15年前の自分を主治医には選びません。がんに有効と思われる些細なこと(エビデンスが明らかではないこと)をまだ知ろうとはしていませんでした。

そして、今は「昔の自分よりはまともだ」と思える医師になったと自負しています。いろいろな経験をして、クリエイティブな仕事を続け、Zero to One を実践した自分がいます。やっとまともな医師になったと思っています。自分ががんになったら、以前の自分ではなく、今の自分を主治医に選ぶと思います。

しかし、10年後に今を顧みると、「まだまだ未熟だった」と思うのだろうという危惧があります。医学は、人は、自分は進歩するのです。そんな進歩の過程で生まれたのが本書です。今の自分にとっての正解を書き下ろしました。
ぜひ、本書をご自身やご家族のがん治療の指針としてご利用ください。

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