文豪と借金 泣きつく・途方に暮れる・踏みたおす・開きなおる・貸す六十八景 /「文豪と借金」編集部

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≪商品情報≫

著者名:「文豪と借金」編集部
出版社名:方丈社
発行年月:2020年04月
判型:四六判
ISBN:9784908925627


≪内容情報≫

本書は、文豪たちの「借金」をテーマにした小説、随筆、書簡のアンソロジー企画である。高利貸しとの壮絶なやり取りを飄々と描く百閒や、結婚し、子どもができてからも実家から仕送りをもらっていた太宰治など、文豪でもお金には苦労した。というか、文豪たちはつねに借金だらけであった。その借金にまつわる彼らのなんとも真剣でユーモラスな姿をいろんな作品から引き出し、紹介する。
「ふざけたことに使うお金ではございません。たのみます」・太宰治
「若し、無理に庵を押し出されるような事があれば、意識的に、食を絶って、放哉、死にます……」・尾崎放哉
「何故かうかとなさけなくなり、弱い心を何度も叱り、金かりに行く」・石川啄木
「拝啓 突然こんな事を申上げるのは少々恐縮ですが、私はあなた方の社の社員にしてはくれませんか」・芥川龍之介
「昨日より、家のうちに金というもの一銭もなし」・樋口一葉
「その日また一文もないので 借金を背負ったまま借りにでかけたのだ」・山之口貘
「神経衰弱の癒る時なし」・芥川龍之介
「借りれればネ、直きだよ。借りたおすのサ」・勝海舟
「それに大体、借金というものは、あれは返すものじゃありません」・坪田譲治
「あなた方、ここでいくら僕を責めたって、僕からは一銭も出ませんよ」・六代目尾上菊五郎
「折角だけれども今貸して上げる金はない。家賃なんか構やしないから放つて置き給え」・夏目漱石

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