11/22
時点_ポイント最大11倍
寺田寅彦「線香花火」「金米糖」を読む /松下貢 早川美徳 井上智博
販売価格
2,530
円 (税込)
- 出荷目安:
- 1~2営業日で出荷
たまるdポイント(通常) 23
+キャンペーンポイント(期間・用途限定) 最大10倍
※たまるdポイントはポイント支払を除く商品代金(税抜)の1%です。
※表示倍率は各キャンペーンの適用条件を全て満たした場合の最大倍率です。
各キャンペーンの適用状況によっては、ポイントの進呈数・付与倍率が最大倍率より少なくなる場合がございます。
dカードでお支払ならポイント3倍
各キャンペーンの適用状況によっては、ポイントの進呈数・付与倍率が最大倍率より少なくなる場合がございます。
- 商品情報
- レビュー
≪商品情報≫
著者名:松下貢、早川美徳、井上智博
出版社名:窮理舎
発行年月:2023年08月
判型:四六判
ISBN:9784908941405
≪内容情報≫
「ねえ君、不思議だと思いませんか」。雪の研究で知られる中谷宇吉郎がまだ学生だった頃、寺田寅彦がそう問いかけた火花の複雑な分岐模様。そして、自身がペンネームにするほど愛着のあった金米糖の角(つの)の成長。本書は、寺田寅彦の代表的な随筆である「線香花火」と「金米糖」を通して、それらの科学研究が寅彦の時代から現代にかけてどのように受け継がれ、歴史的に解明されてきたかを専門的な立場からそれぞれ解説します。同時に、寅彦のそうした着眼点が時代にいかに先駆けていたかを、複雑系科学の立場から総合的に俯瞰します。また、これらの小品が収められた「備忘録」という随筆全体を通した、寅彦の当時の内面や背景についても文学的観点から捉えていきます。
線香花火の燃焼に火花の音楽を味わい、金米糖の生成に生命の起原と営為を透かし見た寺田寅彦。そこには、当時愛読していたローマの詩人哲学者ルクレティウスや、師・夏目漱石の存在が見え隠れします。口絵にはその関係がうかがえる貴重な資料写真や、線香花火と金米糖の実験写真も収載。門下の中谷宇吉郎と福島浩による線香花火と金米糖の解説記事も付録に添え、彼らが寅彦と取り組んだ当時の研究風景も紹介します。寺田研究室の出発点であり、寺田物理学の真骨頂ともいえる、近代西洋の後追いでない日本ならではの科学研究の醍醐味を、本書を通して味わってみてください。
「彼は研究者としての地歩を固めるにつれて西欧追随のこの風潮に飽き足らなくなり、全く独自の視点で自然や日常身辺に見られる現象に注目するようになっていった。その具体例が金米糖であり、線香花火だったのである。(中略)寅彦はもしかしたら自然や日常身辺で起きるいろいろな現象をまず文学者の目で広く捉え、次に科学者の目で深く理解しようとしたのではなかろうか。ここに師と敬愛する漱石の影響を見ようとするのは考え過ぎであろうか。」(本書「まえがき」(松下貢)より)
著者名:松下貢、早川美徳、井上智博
出版社名:窮理舎
発行年月:2023年08月
判型:四六判
ISBN:9784908941405
≪内容情報≫
「ねえ君、不思議だと思いませんか」。雪の研究で知られる中谷宇吉郎がまだ学生だった頃、寺田寅彦がそう問いかけた火花の複雑な分岐模様。そして、自身がペンネームにするほど愛着のあった金米糖の角(つの)の成長。本書は、寺田寅彦の代表的な随筆である「線香花火」と「金米糖」を通して、それらの科学研究が寅彦の時代から現代にかけてどのように受け継がれ、歴史的に解明されてきたかを専門的な立場からそれぞれ解説します。同時に、寅彦のそうした着眼点が時代にいかに先駆けていたかを、複雑系科学の立場から総合的に俯瞰します。また、これらの小品が収められた「備忘録」という随筆全体を通した、寅彦の当時の内面や背景についても文学的観点から捉えていきます。
線香花火の燃焼に火花の音楽を味わい、金米糖の生成に生命の起原と営為を透かし見た寺田寅彦。そこには、当時愛読していたローマの詩人哲学者ルクレティウスや、師・夏目漱石の存在が見え隠れします。口絵にはその関係がうかがえる貴重な資料写真や、線香花火と金米糖の実験写真も収載。門下の中谷宇吉郎と福島浩による線香花火と金米糖の解説記事も付録に添え、彼らが寅彦と取り組んだ当時の研究風景も紹介します。寺田研究室の出発点であり、寺田物理学の真骨頂ともいえる、近代西洋の後追いでない日本ならではの科学研究の醍醐味を、本書を通して味わってみてください。
「彼は研究者としての地歩を固めるにつれて西欧追随のこの風潮に飽き足らなくなり、全く独自の視点で自然や日常身辺に見られる現象に注目するようになっていった。その具体例が金米糖であり、線香花火だったのである。(中略)寅彦はもしかしたら自然や日常身辺で起きるいろいろな現象をまず文学者の目で広く捉え、次に科学者の目で深く理解しようとしたのではなかろうか。ここに師と敬愛する漱石の影響を見ようとするのは考え過ぎであろうか。」(本書「まえがき」(松下貢)より)