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児童労働からフェアトレードへ ネパールの幼い労働者に /申明直
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- 商品情報
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≪商品情報≫
著者名:申明直
出版社名:博英社
発行年月:2023年03月
判型:A5変
ISBN:9784910132464
≪内容情報≫
「待っていてくれ」という言葉の中には、怠惰、憐憫、そしてある誓いのようなものが込められている。 私はあれから一度も彼らを忘れたことはない。月が昇る家のビシュヌラムと再び会うため、採石場に咲いている白い花「ガマラマザイ」のようなプリランチと再び会うためには、一日も怠けることができなかった。
私が在籍している大学で東アジア共生映画祭を開催してもう11回目になる。またネパールでコーヒーを栽培する村とフェアトレードを続けてきて10年以上になり、そのフェアトレードコーヒー「ヒマラヤの薫り」を販売するフェアトレード・カフェ「フェリーチャ(エスペラント語で「共に幸せに」という意味)」が大学のキャンパス内に設けられてから、すでに8年が経った。学生たちは地域の方々とフェアトレード・マルシェを毎年開催しており、春には気候正義キャンペーンも行っている。
ネパールで大きな地震が起きた時、学生たちはフェアトレード・カフェの前に募金箱を設置した。また、コーヒーをひと袋売るたびに25円ずつ積み立てて集めた再生エネルギー基金を、少ないながらもネパール地震復興のために渡したりもした。翌年発生した熊本地震の際には、熊本在住のネパール人たちが大学に集まった避難民のための炊出し支援活動を行った。
この活動すべてが「月が浮かぶ家」のビシュヌラムと採石場のプリランチに少しでも近づくため、また子供たちとの約束を守るための努力であった。私が着ている服と使っているノートパソコンや自転車に東アジア労働者の汗と涙が染み付いている限り、今朝の食卓に並べられていたカツオとレタスに日本にいる移住労働者の汗と涙が染み付いている限り、越境する無数のチョン・テイルとイクバル・マシーを思うと一日たりとも怠けてはいられなかった。
国境を越えた村同士のネットワークを築く夢を抱いて再び訪れたネパール。カトマンズを出発して西端のグルミ地方にあるコーヒーの村に着くまでの12時間、乗っていたバスの中で故郷の村を懐かしむ歌「ガマラマザイ(gamala ma jai:土器に咲いた花)」を歌っていた採石場の少女プリランチを思い出していた。このコーヒーの村がフェアトレードをする村となり経済的に豊かで安定した村になれば、プリランチもこんな風に故郷行きのバスに乗れるようになるのではないか。
[目次]
第1章 東アジアのこびとの中へ
第2章 児童労働と貧困の方程式
第3章 廃ビニールより良いものはありません
第4章 採石場の白い野花
第5章 月が浮かぶ家の働いている子供
第6章 夜を明ける小さい星たち
第7章 ターミナル、移住を抱く
著者名:申明直
出版社名:博英社
発行年月:2023年03月
判型:A5変
ISBN:9784910132464
≪内容情報≫
「待っていてくれ」という言葉の中には、怠惰、憐憫、そしてある誓いのようなものが込められている。 私はあれから一度も彼らを忘れたことはない。月が昇る家のビシュヌラムと再び会うため、採石場に咲いている白い花「ガマラマザイ」のようなプリランチと再び会うためには、一日も怠けることができなかった。
私が在籍している大学で東アジア共生映画祭を開催してもう11回目になる。またネパールでコーヒーを栽培する村とフェアトレードを続けてきて10年以上になり、そのフェアトレードコーヒー「ヒマラヤの薫り」を販売するフェアトレード・カフェ「フェリーチャ(エスペラント語で「共に幸せに」という意味)」が大学のキャンパス内に設けられてから、すでに8年が経った。学生たちは地域の方々とフェアトレード・マルシェを毎年開催しており、春には気候正義キャンペーンも行っている。
ネパールで大きな地震が起きた時、学生たちはフェアトレード・カフェの前に募金箱を設置した。また、コーヒーをひと袋売るたびに25円ずつ積み立てて集めた再生エネルギー基金を、少ないながらもネパール地震復興のために渡したりもした。翌年発生した熊本地震の際には、熊本在住のネパール人たちが大学に集まった避難民のための炊出し支援活動を行った。
この活動すべてが「月が浮かぶ家」のビシュヌラムと採石場のプリランチに少しでも近づくため、また子供たちとの約束を守るための努力であった。私が着ている服と使っているノートパソコンや自転車に東アジア労働者の汗と涙が染み付いている限り、今朝の食卓に並べられていたカツオとレタスに日本にいる移住労働者の汗と涙が染み付いている限り、越境する無数のチョン・テイルとイクバル・マシーを思うと一日たりとも怠けてはいられなかった。
国境を越えた村同士のネットワークを築く夢を抱いて再び訪れたネパール。カトマンズを出発して西端のグルミ地方にあるコーヒーの村に着くまでの12時間、乗っていたバスの中で故郷の村を懐かしむ歌「ガマラマザイ(gamala ma jai:土器に咲いた花)」を歌っていた採石場の少女プリランチを思い出していた。このコーヒーの村がフェアトレードをする村となり経済的に豊かで安定した村になれば、プリランチもこんな風に故郷行きのバスに乗れるようになるのではないか。
[目次]
第1章 東アジアのこびとの中へ
第2章 児童労働と貧困の方程式
第3章 廃ビニールより良いものはありません
第4章 採石場の白い野花
第5章 月が浮かぶ家の働いている子供
第6章 夜を明ける小さい星たち
第7章 ターミナル、移住を抱く