ホーザン 消磁器AV100V用 HC-31 1点

開発者が語る！
帯磁したピンセットやドライバーなどを瞬時に消磁。着磁も可能。
帯磁解消で作業環境を円滑化。磁界コントロールで作業効率アップに貢献。
逆転の発想で誕生画期的な消磁器
今回ご紹介する「卓上消磁器HC-56」は、従来の消磁器と比べてもっとも異なるのが、その使い方です。これまでは工具に消磁器を近づけて使用するというのが一般的で、当社の「消磁器HC-31・HC-33」などがそのタイプです。
卓上消磁器の開発に際し、まず本体を卓上タイプにして、消磁対象物の工具を消磁器に近づけて消磁するということがポイントになりました。つまり消磁器の使い方を逆転する、発想の転換が開発のきっかけになったわけです。
卓上＝コンパクト、操作性も ポイントに
本体の形状デザインには、あれこれと試行錯誤をかさねました。まず、卓上＝コンパクトを最重要と位置づけました。つぎに操作性、一連の作業の流れに違和感なく取り入れられるにはどうするか。これは消磁器の電源スイッチを「タッチスイッチ」にすることでクリアしました。作業中に手や工具で軽く触れるだけで、電源が入るようにしたわけです。そして、電源ON状態が一目でわかるよう、本体内部にLED（発光ダイオード）を組み入れ、消磁が終了する約3秒後には電源が自動OFFするハンズフリー設計を採用しました。
「こんなのあったの」と現場で喜ばれます
卓上消磁器はつねに卓上で使用されるため、本体周辺への磁気が影響しないよう、本体上部にのみ磁気が発生するよう設計しています。また、付随的な機能として、消磁器でありながら、「着磁」させてマグネットドライバーとして使用することもできます。つまり、1本のドライバーやピンセットが2ウェイに使えるわけです。
本器は現在、エレクトロニクス分野のメーカー様が主な納入先ですが、現場のオペレーターの皆さんから「こんなのあったの！」と驚きと共に喜ばれています。今後は時計修理関連をはじめ、さまざまな工業分野でご活用いただけたらと願っています。
金属物質には、N極とS極をもつ磁石が無秩序に存在するものと考えられています。
※あくまで磁化の一例であり、物理的な衝撃や熱処理等、他の理由で磁化することもあります。銅などの磁化しない金属は、安定状態にあるため、磁界の影響を受けません。磁化対策品として、特殊なステンレス、銅、セラミックなどを利用した非磁性ピンセットがあります。
スイッチを押すだけで簡単消磁！
出力減衰機構内蔵でスイッチを切ると磁界を自動減衰させるため、本機を遠ざける必要がありません。
■最大磁束密度：68mT（50Hz）／56mT（60Hz）
■連続使用時間：2.5分（50Hz）／3.5分（60Hz）
■電源：AC100V 50/60Hz
■定格電流：1.0A（50/60Hz）
■消費電力：12W
■外形寸法：34（W）×59（H）×216（D）mm
■重量：930g
■電源コード：1.9m
※自動温度上昇制御機能付
※出力減衰機構はありません。消磁作業時に本体を対象物から遠ざけてゆく操作が必要です。
（メーカー）　HOZAN（ホーザン株式会社）