ナガオ 包丁 ハカク 三徳包丁 刃渡り165mm ステンレス刃物鋼 食洗機対応 日本製

サイズ:全長290mm / 刃渡り165mm / 重量105g / 峰厚み1.7mm
素材・材質:刀身 ステンレス刃物鋼(SUS420J2) / 持ち手 ポリプロピレン / 鋲 ナイロン / 家庭用食洗機使用可
原産国:日本/三条市
刃付け:乾式手研ぎ刃付け
製造元:下村工業株式会社 / 販売元:有限会社ナガオ


ハカク 三徳包丁。

表示されている値段を見てみてほしい。
この製品は、2023年11月の現在でなければ商品企画をしなかっただろう。
世界で発生している出来事の大きな移ろいによって、すべてが値上がり続けている現在。その着地点がどこになるのかは誰にもわからない。だから、いたずらに未来を予測するのはもう止めにしよう。
いずれこの文章は過去のものとなり、現在は刻まれるのか忘れ去られるのか。
殺伐としている。こんな時こそ"かわいさ・たのしさ・うれしさ"が必要なはずなのに、そんな余裕すらもなくなってきている。それが現代の現在。誰かがフィクションの内で描いたような話だ。
しかしながら、どれだけ時代が殺伐としていようとも、現実のこれからはそれからも続く。霞を食らっていては生き続けることができない。兎に角、食事をつくる必要がある。
そのための、最低限の機能と動作を満たす製品。それが、ハカクの包丁。
『いったい、どんな品物がくるのだろうか…』

当然の疑問。もちろん、良いわけがない。ですが、粗悪品でもない。作る者、発信する者が持ちえるギリギリの矜持を満たした製品。
輸入してきた激安商品を売りさばくのではなく(むしろ今や輸入品は高額)、新潟 三条の包丁メーカーがゼロから作っている。
上位モデルは積層のダマスカス包丁やしっかりとした業務用包丁を製造しているメーカーが、『ここまでなら、端折って製品にしてもいい』という考えのもとで作り出した廉価な三徳庖丁。
現代では、それがどこまで端折っているのかを具体的に説明する必要があるでしょう。以下、列挙します。

*鋼材のコストがモリブデン系よりも抑えられている(SUS420J2を使用)。
*研削・研磨工程を中心に製造工程を大幅に簡略化。
*最終の研ぎが乾式手研ぎ刃付け(水をかけずにペーパーやすりを用いて行う刃付け方法)。
*膨大な量を発注しているメーカー共通の包装資材を使用。

以上です。
以前から、このような価格帯で販売できる製品はあったのです。しかし、これまで私たちはそこに取り組んでこなかった。なぜか。
自らが破格することを恐れて足を踏み出せなかったから。
理想は重要で、追いかけること自体に意味がある。ですが、そうも言っていられない時だってある。ブランドがなんぼのものか。砂上の楼閣との決別。
もちろん、これからも私たちは"かわいさ・たのしさ・うれしさ"をキッチン用品で表現することを続けます。ですが、この製品に限っては兎に角、食事をつくるためだけの包丁を販売することにした。
その結果、これ注文をした貴方のもとにはそっけない箱入りの包丁が届く。そう、何の変哲もないただの日本製 三徳包丁が。

*注意事項*
AJ7きちんと動作を満たすこと以外のコストを極限まで削っています。全体的なつくりが甘めになることをご了承ください。安くても刃物です。取り扱いには十分注意してください。