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リュシス/プラトン/田中伸司/三嶋輝夫

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プラトン田中伸司三嶋輝夫
講談社
講談社学術文庫 2459
ISBN:4062924595/9784062924597
発売日:2017年12月



※商品画像はイメージや仮デザインが含まれている場合があります。帯の有無など実際と異なる場合があります。

【内容紹介】
美少年リュシスとその友人メネクセノスの二人を相手にして「友」とは何か、「友愛」とは何かを論じていく『リュシス』は、後世に幅広い影響を与えた名作として知られる。同じく二人の少年を相手にして「知を愛すること」としての「哲学(ピロソピア)」という主題を追求していく『恋がたき』をも併録した。「愛すること」という根本的な主題で貫かれた二つの対話篇、待望の新訳が登場!


「友愛について」という副題をもつ『リュシス』は、初期から中期への移行期の作品と推定される。ここでは、老年期にさしかかったソクラテスが、美少年リュシスとその友人メネクセノスを相手に「友」とは何か、「友愛」とは何かを論じていく。この主題は「誰かが誰かを愛するとき、どちらがどちらの友になるのか」という問いを追求していく形で展開され、対話がアポリアーに陥ったことを宣言したところで閉じられる。本作は、のちにアリストテレスの友愛論の土台となったように、今日まで広く読み継がれている。
この主題は、もう一篇の『恋がたき』に連なる。偽作との説も根強くある本作であるが、「哲学について」という副題を冠されているように、「知を愛すること」としての「哲学(ピロソピア)」という主題は、「愛すること」という根本的な問題を介して『リュシス』につながっている。同じように二人の少年にスポットライトがあてられる本作は、真作か偽作か、という問題とは別に、味読する価値を十分にそなえたものである。
「愛すること」で貫かれた二つの対話篇、待望の文庫版新訳!

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

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