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アドバイザーが教えるM&Aで知っておくべき新常識 仲介会社の利益相反問題から、投資ファンドの活用方法まで/森山保
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森山保
日経BP日本経済新聞出版
ISBN:4296113119/9784296113118
発売日:2022年04月
【内容紹介】
「M&A=仲介会社への依頼」が、選択肢のすべてではない――。
両手仲介問題、オークションを活用した高値での売却手法、会社の値段の決まり方、「株式交付」まで、新たな論点を分かりやすく解説。
M&Aの専門家には「両手仲介会社」と「片側アドバイザー」がいます。シンプルに言えば、両手仲介会社は売り手・買い手からの「両手取り」をする「仲介者(ブローカー)」、片側アドバイザーは売り手・買い手どちらかから「片手取り」となる「助言者(アドバイザー)」です。
近年のM&A業界において、「両手仲介会社」による問題は深刻であると、筆者は指摘します。売り手と買い手の双方と契約し、両者から手数料を受領するのが両手仲介会社です。売り手は「少しでも高く売りたい」、と同時に買い手は「少しでも安く買いたい」と考えるのは、M&Aにおいて極めて自然なことです。しかしながら、その両者の味方をしようというのが両手仲介会社です。これには構造上の無理があり、「利益相反行為」だと言われても仕方がないケースも見受けられ、ここ数年はその弊害が目に余ることもあると筆者は語ります。
本書は、最近よく出版されるような事業承継や、中小企業M&Aに限定したノウハウ本ではありません。専門家の視点で、近年のM&Aについて知っておくべきことを、網羅的に記しています。そのため、世間の注目を浴びた事例を紹介するとともに、急速に存在感を高めている「投資ファンド」についても詳しく触れました。
「M&A」とひとことで言っても、その内容は多岐にわたります。中小企業や中堅企業のオーナーにとっては、事業承継の手段としての一面があります。また大手企業では、事業戦略の一環という側面もあります。さらに企業再生の解決策や、ベンチャー企業のEXIT(出口戦略)の手段にもなります。M&Aは携わる場面によって全く違う様相を呈するため、どの場面のM&Aを語るかで、全く異なるものになります。その違いについて、理解できる内容としました。
また一方で、規模の大小にかかわらず、同じM&Aでもあります。中小企業のオーナーは、簡単な株式譲渡だけを知っておけばいいのか。大手企業の社員なら、中小企業M&Aの実態を知らなくていいのか。決してそんなことはなく、M&Aという一本の柱を通じて、多くのビジネスパーソンがその本質を理解しておくべきであると筆者は語ります。
M&Aは「総合格闘技」と呼ばれることもあり、法律面・会計面・税務面といった幅広い専門知識を総動員する必要もあります。その手法も年々進化しており、制度も変わります。財務分析やファイナンスの知識や経験、最終的には交渉力も必要となり、事業承継案件や再生案件であれば、なおのことです。M&Aを検討する時、専門家の協力を仰ぐにせよ、事業承継を行おうとしている企業オーナーや、M&Aについての理解が十分ではない一般のビジネスパーソンにとって、必要な知識や理論武装をするために一助となり、示唆に富む一冊です。
日経BP日本経済新聞出版
ISBN:4296113119/9784296113118
発売日:2022年04月
【内容紹介】
「M&A=仲介会社への依頼」が、選択肢のすべてではない――。
両手仲介問題、オークションを活用した高値での売却手法、会社の値段の決まり方、「株式交付」まで、新たな論点を分かりやすく解説。
M&Aの専門家には「両手仲介会社」と「片側アドバイザー」がいます。シンプルに言えば、両手仲介会社は売り手・買い手からの「両手取り」をする「仲介者(ブローカー)」、片側アドバイザーは売り手・買い手どちらかから「片手取り」となる「助言者(アドバイザー)」です。
近年のM&A業界において、「両手仲介会社」による問題は深刻であると、筆者は指摘します。売り手と買い手の双方と契約し、両者から手数料を受領するのが両手仲介会社です。売り手は「少しでも高く売りたい」、と同時に買い手は「少しでも安く買いたい」と考えるのは、M&Aにおいて極めて自然なことです。しかしながら、その両者の味方をしようというのが両手仲介会社です。これには構造上の無理があり、「利益相反行為」だと言われても仕方がないケースも見受けられ、ここ数年はその弊害が目に余ることもあると筆者は語ります。
本書は、最近よく出版されるような事業承継や、中小企業M&Aに限定したノウハウ本ではありません。専門家の視点で、近年のM&Aについて知っておくべきことを、網羅的に記しています。そのため、世間の注目を浴びた事例を紹介するとともに、急速に存在感を高めている「投資ファンド」についても詳しく触れました。
「M&A」とひとことで言っても、その内容は多岐にわたります。中小企業や中堅企業のオーナーにとっては、事業承継の手段としての一面があります。また大手企業では、事業戦略の一環という側面もあります。さらに企業再生の解決策や、ベンチャー企業のEXIT(出口戦略)の手段にもなります。M&Aは携わる場面によって全く違う様相を呈するため、どの場面のM&Aを語るかで、全く異なるものになります。その違いについて、理解できる内容としました。
また一方で、規模の大小にかかわらず、同じM&Aでもあります。中小企業のオーナーは、簡単な株式譲渡だけを知っておけばいいのか。大手企業の社員なら、中小企業M&Aの実態を知らなくていいのか。決してそんなことはなく、M&Aという一本の柱を通じて、多くのビジネスパーソンがその本質を理解しておくべきであると筆者は語ります。
M&Aは「総合格闘技」と呼ばれることもあり、法律面・会計面・税務面といった幅広い専門知識を総動員する必要もあります。その手法も年々進化しており、制度も変わります。財務分析やファイナンスの知識や経験、最終的には交渉力も必要となり、事業承継案件や再生案件であれば、なおのことです。M&Aを検討する時、専門家の協力を仰ぐにせよ、事業承継を行おうとしている企業オーナーや、M&Aについての理解が十分ではない一般のビジネスパーソンにとって、必要な知識や理論武装をするために一助となり、示唆に富む一冊です。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。


