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中本研究 滑稽本と人情本を捉える/鈴木圭一

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鈴木圭一
笠間書院
ISBN:4305708310/9784305708311
発売日:2017年02月



【内容紹介】
「中本」という枠組みから、はじめて見えてくる江戸文学の世界。
現在では別々のジャンルと考えられている「滑稽本」「人情本」は、江戸時代、「中本」と呼ばれていた。書型が美濃半裁、すなわち中本である。「滑稽本」「人情本」を「中本」という視点から捉え直し、近代以降の理解とは異なった江戸時代の文学の姿を明らかにする。

【現代では、一般に別々のジャンルと考えられている後期滑稽本と人情本は、江戸時代には「中本」という名前を共有していた。そもそも、書型が共に美濃半裁、すなわち中本であることに起因するが、内容も共に日常的なことを描く性格を持つことにもよるのだろう。つまりは、内容面でも、例えば、読本が時代物中心であるというイメージが持たれるのとは対照的に、これら後期滑稽本(以下、滑稽本)と人情本を一括りにした「中本」は、言わば現代物(世話物)を描いているという共通項を有することにもよるのだと思われる。その内容の共通性を考察するのに格好の材料となるのが、文政初年からおおよそ天保末年まで執筆活動があった為永春水のグループで、このグループのもと、おもに男女の仲を描く為永春水を代表作者名とする人情本と、その「兄」と呼ばれる瀧亭鯉丈らの滑稽本が執筆された。これらの世話的な世界が描かれた中本を中心に、滑稽本人情本を考察することにより、江戸時代人の当代感の一端を理解するのが本書の狙いである。】…「はじめに」より

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