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神が喜ぶ音楽 大本における音楽の役割/チャールズ・ロウ

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チャールズ・ロウ
国書刊行会
ISBN:4336076529/9784336076526
発売日:2024年08月



【内容紹介】
八雲琴を中心に、大本の「神が喜ぶ音楽」を解明した好著。

大本(おおもと)は大本教と通称されるが、正式名称には「教」がつかない。開祖出口なおに「うしとらのこんじん(艮の金神)」を名乗る神が憑依し、神のお告げをお筆先(自動筆記)で伝え、「世の立て替え・立て直し」を訴えた。婿養子となった出口王仁三郎は石笛の使用を伴う鎮魂帰神の憑依法を導入。なおの死去後に王仁三郎は『霊界物語』を口述し、世の立て替え・立て直しと「みろくの世」の実現を唱え、急激に信徒数を拡大して大きな影響と足跡を残したが、国家から不敬罪などで二度の弾圧を受ける。

著者は19歳のとき、ベルギーの修道院で体験した八雲琴の妙なる調べに魅了され、大本の教主(第4代出口聖子師)について八雲琴の奏法を学び、研鑽を重ねて習得。のちに東京藝術大学に留学し、大本における王仁三郎の多方面にわたる活動の中で祭典音楽が教団形成に大きく寄与した点に注目、「神の喜ぶ音楽」として象徴的な八雲琴を中心に論究。体験に裏付けられた研究成果をロンドン大学に提出し、博士の学位を授与される。
本書は博士論文をもとに、日本語化を機に新たな研究と推敲を重ね、大本の祭典音楽の特徴と全貌を、豊富な写真と貴重な図版を用いて克明に解明したものである。

「本書はロンドン大学で学位を授与された博士論文を元に練り上げられた。大本という日本近代宗教史に大きな衝撃と軌跡を残した宗教集団の音楽に焦点を当て、特に神界に通じる響きを発する八雲琴という特異な琴の世界を『神が喜ぶ音楽』として描き尽くした。本書はまさに『神も人も共に喜ぶ著作』である」(京都大学名誉教授 鎌田東二)

【目次】
第1章 新宗教運動と音楽
第2章 日本の新宗教とその音楽
第3章 大本の宗教的特徴
第4章 大本の音楽の歩み
第5章 大本の祭典楽器・八雲琴
第6章 八雲琴のレパートリー
第7章 大本の祭典と祭典音楽
第8章 みろく音頭と愛善音頭
第9章 まとめと結論

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