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「靖国」と「千鳥ケ淵」を考える/堀内光雄

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堀内光雄
祥伝社
祥伝社新書 328
ISBN:4396113285/9784396113285
発売日:2013年08月



【内容紹介】
太平洋戦争は終戦前の半年だけで、戦没者が一〇〇万人を超えた。うち、民間人は約七〇万人が犠牲となっている。輸送船の乗組員の海没者の他、無差別の都市爆撃で、原子爆弾で、軍需工場への爆撃で、勤労動員中の空襲で亡くなった人々、引き揚げ途中やシベリア抑留中の死亡者も、みな等しく戦没者である。「無名戦士の墓」である千鳥ヶ淵戦没者墓苑に安置されているのは、戦友や遺骨収集団が持ち帰り、ついに故郷に帰ることのできなかった遺骨である。日本には氏名が判明した軍人・軍属の英霊を祀る靖国神社はあっても、民間人のすべての戦没者の御霊を祀り、追悼する常設の施設はまだない…。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

【商品説明】
独立後初の全国戦没者追悼式で、「支那事変以降の戦争における戦死者。これには戦災者を含み、軍人・軍属に限らない」と明言された戦没者。しかし、軍人・軍属以外の戦死者の御霊は靖国神社には祀られていない。加えて、氏名が特定できない海没者や都市爆撃の犠牲者、引き上げ途中やシベリア抑留中の死者、原爆犠牲者は合祀されていない。一方、千鳥ヶ淵の戦没者墓苑は諸外国にある「無名戦士の墓」をモデルに国が造ったものだが、運営・管理は国ではなく、その性格も曖昧で、訪れる人は年間45000人にとどまっている(靖国は600万人)。「千鳥ヶ淵」とははたして何であるかを整理し、正しい意味での全戦没者を供養する施設であるにはどうしたらいいのかを考える。

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