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自然と思考があふれ出す!ずれを活かした理科授業/安部洋一郎

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安部洋一郎
東洋館出版社
ISBN:4491058970/9784491058979
発売日:2025年06月



【内容紹介】
■本書の概要
子どもが考え始めるのは、自分の知っていることと違う何かに出会った時。例えば、昆虫の脚が6本だと知っている子がモンシロチョウの幼虫を見たら、「あれ? 脚が16本ある?」と考え始めるでしょう。子どもの思考を促すためには、このような子どもの「あれ?」を引き出す仕掛けを授業に組み込んでいくことが大切です。本書では、「ずれ」を効果的に活用するための3つのポイントを丁寧に解説するとともに、「ずれ」を活かした魅力的な授業事例をたっぷり31例紹介しています。

■本書からわかること

3種類の「ずれ」
子どもたちは、どんな授業を面白いと感じるのでしょうか? 著者が小学生にアンケートをとったところ、「友達の意見と自分の意見が違っていたとき」や「実験の結果と自分の考えが違っていたとき」に、面白いと感じることがわかりました。つまり、自分の考えと何かとの間に「ずれ」が生じているときに意外性や面白さを感じ、思わず考えたくなるのです。このような「ずれ」に気づいた状態を、教育心理学では「認知的葛藤」と呼びます。
本書では、この「ずれ」を3種類に分類して、詳しく解説しています。

(1)事象とのずれ 自分の考えと事象との間に生まれる「ずれ」
(2)仲間とのずれ 自分の考えと仲間の考えとの間に生まれる「ずれ」
(3)成果とのずれ 自分の考えと自分のパフォーマンスとの間に生まれる「ずれ」

「ずれ」を活かす3つのポイント

「ずれ」は多ければ多いほどよいのでしょうか? 実は、多すぎると意外性が薄れ、「ずれ」に飽きるという逆転現象が起きてしまいます。授業の中に「ずれ」を適切に組み込むことで、子どもの好奇心を刺激し、思考を深めることができるのです。本書では、次の3つのポイントを提示して、「ずれ」を活かす手立てを解説しています。

ポイント(1) どのタイミングで「ずれ」を起こすのか
ポイント(2) どのように「ずれ」を提示するのか
ポイント(3) どうやって「ずれ」を解消するのか

「ずれ」を活かした31例の授業実践

本書では、3種類のずれを活かした授業事例を、全学年、全領域にわたって、31例掲載しています。3つのポイントをふまえながら、子どもの「あれ?」を引き出す仕掛けを組み込んだ、選りすぐりの授業実践です。

「ずれ」の視点がもたらす授業力向上のヒント

「ずれ」について知ることは、教師にとって、自分の授業を見直し、指導を変化させるきっかけにもなります。

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

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