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がんを道連れに13年 いのちを見つめて/宮尾茂子

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宮尾茂子
未来社
ISBN:4624501217/9784624501211
発売日:1997年11月



【内容紹介】
終末期を人間らしく生きるには。乳がん発病以来再発を繰り返している著者がボランティアで出会ったがん患者とその家族の姿を通して「いのち」の問題を問う。
目次
第一章 いのちの周辺で――がん患者にみた入院二十六日間
私の糸の目
十年ぶりの入院
三十三度の電子体温計
手術の説明のあとの音楽会
五時間かかった胸部・腹部の手術
手術後、ベッドの寝起きのつらさ
がん患者と健康食品
シャワーの温かさ
乳房再建は芸術品
あじさい献立
局所麻酔手術中に聴くモーツァルト
夫の愛情
女性トイレでのできごと
きれいなオッパイ
駒込ナーシング・システムについて
患者同士の見舞品交換風景
駒込病院に必要なホスピス病棟
ドレーンを引きずった患者
スローンでのハゲコンテスト
猫のターミナルケア
第二章 私にとって命の原点
1 私の中の昭和
太平洋戦争の真っただなか
天に昇る炎
2 寺町喜久井町に生きる――夏目漱石誕生、終焉の地に住んで
いのちの蘇生をもとめて
私の好きな漱石
3 がん十三年の私の歴史――私に残された命
乳がん闘病生活十三年で学んだこと――いかにして病気と共存するか
命を育むことへの共感――個人との出会い、ボランティアへの参加
終末期を安らかに生きるために――ホスピス、在宅死
第三章 突然死、予告の界にあれど祈れるものは人間しかいない
家庭的な雰囲気を大切に
つらくてやめたい時は病室に行きたくなる
2 せいいっぱい生きた人生――『はんみずき』より
『はなみずき』との出会い
大腸がんとの闘い
あるがままの人生
気の世界
ボランティアの夢
3 残照――森の再生、ブナの木の下で眠りたい
大地に還る
なぜ、いま自然葬か、お墓の問題
森のいやし
しなやかな心
あとがき
主な引用・参考文献

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