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生きられた〈私〉をもとめて 身体・意識・他者/田中彰吾

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田中彰吾
北大路書房
心の科学のための哲学入門 4
ISBN:476282965X/9784762829659
発売日:2017年05月



【内容紹介】
身体のない自己というものを考えることはできるだろうか? 意識は、脳の活動から生じるのではないのか? ミニマル・セルフの成立にとって他者は不必要か?

現象学的な立場から、アイデンティティを「私が私であること」と理解し、根源的な場面まで遡ってその根拠を考える。ラバーハンド・イリュージョン、離人症、ブレイン・マシン・インタフェース、心の理論など、心の科学がもたらした多様な知見を織り交ぜ、時には読者の常識を揺さぶりながら、「自己とは何か」をめぐる思考実験の旅へと誘う。

◆推薦のことば
すべての外皮を剥ぎ取った
根源の自己を開示。
表層的なアイデンティティ論を乗り越えた
果敢な哲学の挑戦。
信原 幸弘(東京大学大学院総合文化研究科教授)


◆主なもくじ
序文 自己アイデンティティをとらえなおす

【第1部 自己の身体性】
第1章 身体と物体
第2章 自己の身体と他者の身体
第3章 鏡に映る身体
●問いと考察
Q 1-1 身体のない自己というものを考えることはできるだろうか?
Q 1-2 身体を部分的に失うと、自己には何が起きるのだろうか?
Q 1-3 死ぬことで身体が失われると、自己はどうなるのだろうか?

【第2部 意識と脳】
第4章 意識・夢・現実
第5章 脳と機械を接続する
第6章 共感覚
●問いと考察
Q 2-1 意識は、脳の活動から生じるのではないのか?
Q 2-2 心は脳に宿っているのではないのか?

【第3部 他者の心】
第7章 問題としての他者
第8章 心の科学と他者問題
第9章 他者理解を身体化する
●問いと考察
Q 3-1 他者理解の発達的な起源はどのようなものだろうか?
Q 3-2 ミニマル・セルフの成立にとって他者は不必要か?
Q 3-3 他者と出会うことで自己はどのように変化するのか?

※本データはこの商品が発売された時点の情報です。

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