11/25
時点_ポイント最大18倍
海の食料資源の科学 持続可能な発展にむけて /佐藤洋一郎(植物遺伝 石川智士 黒倉寿
販売価格
3,740
円 (税込)
送料無料
- 出荷目安:
- 1~2営業日で出荷
たまるdポイント(通常) 34
+キャンペーンポイント(期間・用途限定) 最大17倍
※たまるdポイントはポイント支払を除く商品代金(税抜)の1%です。
※表示倍率は各キャンペーンの適用条件を全て満たした場合の最大倍率です。
各キャンペーンの適用状況によっては、ポイントの進呈数・付与倍率が最大倍率より少なくなる場合がございます。
dカードでお支払ならポイント3倍
各キャンペーンの適用状況によっては、ポイントの進呈数・付与倍率が最大倍率より少なくなる場合がございます。
- 商品情報
- レビュー
≪商品情報≫
著者名:佐藤洋一郎(植物遺伝学)、石川智士、黒倉寿
出版社名:勉誠社
発行年月:2019年10月
判型:四六判
ISBN:9784585243014
≪内容情報≫
最近、海の資源をめぐって世界が騒がしい。
昨年、2018年は数年ぶりにサンマが豊漁であった。しかし、一転して2019年は記録的な不漁が伝えられている。五、六年前まではサンマは資源に余裕のある種のひとつであった。それが、中国をはじめとするアジア各国でサンマが食べられるようになり、外国漁船が大量に漁獲するために不漁になったと説明されてきた。しかし、昨年、今年とそのような状況が変わったわけではない。
「サンマは謎の多い魚」というのが最近の説明である。しかし、身近なサンマですら謎が多いとすれば、われわれ日本人は、どの位普段利用している水産資源について知っているのだろうか?また、現在の科学的知識はどの位水産資源の持続的利用に役立つのだろうか?
海の資源喪失の元凶がいわゆる獲りすぎ(乱獲)にあるという考え方が広く普及している。獲りすぎが資源に悪影響を与えることは確かであろうが、すべての海洋生物の資源減少が獲りすぎであるとするのは、現代科学から見れば常識からずれている。個体数を把握することさえ難しい海の生物を、陸の生物と同じように考えるのは無理があるし、一回の産卵で数千から数万の卵が生まれる種では、産卵場や生育場の環境変動が資源悪化の大きな要因になる。
本書は、マグロやクジラ、サンマなどの不確実で変動する海の資源を管理するという具体的な問題をテーマに、経済、国際交渉、地域、文化といったさまざまな価値観の中での科学=「不確実性の中の科学」を、日本発の考え方である「つくる漁業(栽培漁業)」の実例とともに考察していく。
さまざまな海の資源がその生態学的特徴と生まれ育つ環境の変化によって影響を受けることを考えると、本書の「人類は海洋資源を制覇できるか?」という問いは、科学技術の利用によって人類活動が地球全体のシステムまで変えてしまうようになった現代においては、「人類は生き残れるのか?」と裏腹の関係にあるように思える。
著者名:佐藤洋一郎(植物遺伝学)、石川智士、黒倉寿
出版社名:勉誠社
発行年月:2019年10月
判型:四六判
ISBN:9784585243014
≪内容情報≫
最近、海の資源をめぐって世界が騒がしい。
昨年、2018年は数年ぶりにサンマが豊漁であった。しかし、一転して2019年は記録的な不漁が伝えられている。五、六年前まではサンマは資源に余裕のある種のひとつであった。それが、中国をはじめとするアジア各国でサンマが食べられるようになり、外国漁船が大量に漁獲するために不漁になったと説明されてきた。しかし、昨年、今年とそのような状況が変わったわけではない。
「サンマは謎の多い魚」というのが最近の説明である。しかし、身近なサンマですら謎が多いとすれば、われわれ日本人は、どの位普段利用している水産資源について知っているのだろうか?また、現在の科学的知識はどの位水産資源の持続的利用に役立つのだろうか?
海の資源喪失の元凶がいわゆる獲りすぎ(乱獲)にあるという考え方が広く普及している。獲りすぎが資源に悪影響を与えることは確かであろうが、すべての海洋生物の資源減少が獲りすぎであるとするのは、現代科学から見れば常識からずれている。個体数を把握することさえ難しい海の生物を、陸の生物と同じように考えるのは無理があるし、一回の産卵で数千から数万の卵が生まれる種では、産卵場や生育場の環境変動が資源悪化の大きな要因になる。
本書は、マグロやクジラ、サンマなどの不確実で変動する海の資源を管理するという具体的な問題をテーマに、経済、国際交渉、地域、文化といったさまざまな価値観の中での科学=「不確実性の中の科学」を、日本発の考え方である「つくる漁業(栽培漁業)」の実例とともに考察していく。
さまざまな海の資源がその生態学的特徴と生まれ育つ環境の変化によって影響を受けることを考えると、本書の「人類は海洋資源を制覇できるか?」という問いは、科学技術の利用によって人類活動が地球全体のシステムまで変えてしまうようになった現代においては、「人類は生き残れるのか?」と裏腹の関係にあるように思える。